週の前半のジグザグな動きとにらめっこしつつ、キーレベルがふたになる優位性があったナスダック、SP500、ダウのキャッシュ。ドル円の水曜日からのプライスアクションもキーレベルが意識されたためか、オーバーラップした上下に荒れた動きでした。以前からあるキーレベルを上に抜けられなかったUS100のプライスアクションから見えてくる次の動きなど、今の様子をサクッとシェアします。
デジャヴなチャートと強烈なダウントレンドの始まり?
Volatility is on? Potential continuation of down trends in US equities
130円?気にしてもしょうがないです
ドル円:ターゲットを超え過ぎた後の切り返しの下げ
先週投稿したドル円の月足チャートで、2010年の安値から上昇して、2020年までジグザグと下落した後2021年から上昇してきた経緯があることに触れ、フィボナッチエクスパンションでターゲットを出してみました。
先週到達した126.230円あたりは、フィボナッチエクスパンションの1.272%のレベルでしたが、もう少し上に128.243円の隠れレジスタンスがありました。130円という節目を前にこの辺りで少しうろうろするか、一旦プルバックをするかはわからなかったですが、このキーレベル、128.243円を行ったり来たりしていましたね。
また、先週記載していた日足のボリンジャーバンドの2シグマの存在。週足のボリンジャーバンドの2シグマもとっくにはみ出している相場ですので、いつかは弾ける可能性があるのかもしれません。130円を目指すか、深いプルバックするかについては予測しても仕方ないので、週明けのプライスアクションを見ていきます。先週の投稿もご参照ください。
EURUSDはバット&シャークのPRZの下限を狙う?
先週、ユーロドルの週足に居座るブリッシュなバットパターンと日足のブリッシュなシャークパターンを掲載しておりましたが、気になっていたのは、大きなトライアングルの赤の下限ラインと最強ラインの$1.09234で反発を試みているものの動きが弱い環境が続いていたこと。
$1.09234がふたになるのか?気になる所ではありましたね。バットパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)の下限があるのは$1.0754で、現在、この価格ラインをトライしかけているような絵柄です。また、ユーロドルの場合は、$1.06980の隠れサポートも間近ですので、ここまでトライするのかにも注目です。ユーロドルについては先週の投稿を合わせてご覧ください。
GBPUSDはABCDパターンがいたのですが。。。EURUSDのデジャヴ?
4月10日に投稿していたポンドドルのABCDパターン。結果的にパターンの一発目で軽く反発したものの、キーレベルの$1.30442を下に抜けました。なお、GBPUSDのABCDパターンが表示していたPRZの下限は$1.27495。ですので、金曜日のドン下げでも、この価格にはまだ到達していないということになります。
そして、GBPUSDの日足チャートを見ていて、目に留まったのが、超長期の移動平均線とキーレベルの$1.30442の間にでうろうろしていたというプライスアクション。
薄いオレンジ色の辺りでは、オレンジの長期移動平均線と日足の20MAがふたになって、キーレベルを下に抜けたというプライスアクションを展開しています。
移動平均線がふたになり、キーレベルを下に割れるという動き。これ、日足のチャートで昨年12月ごろから今年2月にかけてEURUSDが見せていたプライスアクションとかなり似たチャートになっていませんか?
ユーロドルにはブラックスワンがいるのですが、薄いオレンジのボックスの辺りを見ると、オレンジの長期移動平均線がふたとなり、$1.12796を下抜けてはまた上昇し、ドン下げというようなプライスアクションを見せていました。
ユーロドルの動きをポンドドルが追っかけているようなデジャヴな光景です。笑
そして、こういう長期移動平均線とキーレベルに挟まれてからブレイクという光景は、4時間足など他の時間足でも同じように出てきます。
クロス円:キーレベルとハーモニックパターン
クロス円はこれまでに掲載した記事にあるキーレベルがサポレジの役割を果たしているので、下記の記事をご参照ください。
「テクニカル分析の基本とハーモニックパターン:ドル円の123.999円、クロス円のベアリッシュパターンとローソク足」
「Goldのディープクラブ、EURUSDのブラックスワン、レジスタンス間近 de ハーモニックパターンのドル円とクロス円」
コモディティ:Goldはベアリッシュディープクラブ、Silverは$24.910を上下にうろうろ
売りのディープクラブのいるゴールドは、キーレベルの$1964.12に押し目を付けている格好でしたが失速。
シルバーも$24.910を行ったり来たりで、上昇圧力が弱いですね。上昇するのであれば、上昇トレンドになるというよりは、戻り高値を付けるための調整波の上昇というシナリオを優先しています。
株式指数:もぐらたたきからドン下げ。ボラティリティアップでAre you ready?
US100:キーレベルの$14298.05がふたでダウントレンド継続中!?
先週の投稿からのシナリオはあまり変わらず、隠れキーレベルの$14298.05からドン下げとなりましたね。週明けのプライスアクション次第では、さらに下げるシナリオを優先しています。
US500も$4414.10を下に抜けて、ダウントレンド継続!?
US500のキーレベルは$4414.10でしたが、ここからずいぶん遠ざかってきましたね。直近は下落を継続するというシナリオがオンです。
US30の$34226.57を下に抜けたので、ダウントレンド継続!?
US30もキーレベルを下抜けしたので、下落継続というシナリオをオンです。
株安円安の状況が続いておりますが、米株式指数は今週もダウントレンドを継続し、かなりの値幅を下げるというシナリオをオンにしています。キーレベル、節目、フィボナッチ、移動平均線などテクニカル分析の基本が効いている相場なので、チャートにラインを引いておいて、先入観のない目線で見ていきましょう。
また何かあればアップデートしますね。