プライスアクションとテクニカル分析が学べる相場:US100の$12875.45、EURUSDの変形バット

先週は、投稿していたユーロドルやXLFにプライスアクションが出た興味深い週でした。チャートからは、ボラティリティが出そうな週になりそうな気配も。ここを下抜け、レジスタンスが死守されるかというラインも見えてきた気になるマーケットをシェアします。Fibonacci, harmonic patterns, channels in play.

「ザ・伸び切りゾーン」とチャネルに注目!

A potential resistance may be in play in XLF, US100 and US30. 

短期足のハーモニックパターンが見せたレジスタンス

ドル円はターゲットを狙う?

先々週、検出されていたクラブパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)を突破したドル円で、先週は、大きな節目である109.904円まであともう少しという場面でほぼ横向きの動き。

PRZがもう少し上にあるシャークパターンも居座る相場に変わりはなく、ドル円については先週の投稿がまだ有効ですので、ご参照ください。

EURUSDがタッチしない$1.19919

EURUSD A-Bat ユーロドルの変形バット 17 March 2021先週記載していた$1.19919。ここで活躍したベアリッシュなディープクラブパターンから、下落後、急反発したのですが、この画像のような結果に。

17日に変形バットパターンという鬼のハーモニックパターンが出てから、押し下げられています。

すでに記載したようにユーロドルの週足チャートには、ベアリッシュなシャークパターンが存在する相場でもあり、先週2度目のトライでも、$1.19919をタッチできていないのにはやはり理由があるのかもしれません。

ユーロドルも先週の投稿のシナリオがまだ有効ですので、ご参照ください。

ダウとXLF:チャネルと「ザ・伸び切りゾーン」

先週の動きで、さらに興味深くなっているのが、ダウ(DJI)のUS30キャッシュ、SP500キャッシュ、ナスダックのUS100キャッシュのチャートです。

少しおさらいすると、SP500は、以前投稿していたNFPの前から居座っていたブリッシュガートレーパターンから強烈に反発してきた相場。US100は、ヘッドアンドショルダーズパターンのネックラインを一度割ってから反発してきた相場です。前回の投稿では、US30が直面しているレジスタンスの存在にも触れていました。

ひとつ目が、月足と週足のボリンジャーバンドの2シグマで、木曜日はこのレジスタンスを2回トライして失速。ふたつ目が、前回投稿した4時間足のチャートにある茶色で描画したフィボナッチエクスパンションの数値。フィボナッチエクスパンションの3.618%を超えて、5%も超えていた状態。このブログでよくご登場いただく「ザ・伸び切りゾーン」をさらに超えていたことには間違いなかった相場でした。

さらに、SP500のチャートに描画していたオレンジのフィボナッチエクステンションは3.618%をヒットしていた状態。日足では、US30もSP500も、MACDやRSIと価格の動きはダイバージェンスになっているのがわかります。

特に、SP500とUS30は、1時間足のチャートを見ると、金曜日に5つの波からなる小さな下落の推進波を展開したか、まだ展開している途中という可能性もありそうです。一方、US100は、年足ピボットポイントレベルで見たキーレベルの$12875.45を再び行ったり来たり。この価格帯を上にしっかりと超えられないと、下落圧力が強まる可能性もシナリオに入れることができますよね。

週明けのプライスアクションで見るべき点は、SP500、US30、US100が上昇してきた場合、それが勢いのある波を形成するのか、あるいはジグザグと鈍い動きになるのかという点です。ジグザグを形成すれば、金曜日の下落に対するカウンタートレンドであり、再び下落に転ずるというシナリオを描けます。

なお、ここしばらく、US100、NDX(ナスダック)といったナスダックがらみの指数は、ダウやSP500とずれた動きをしています。ナスダックだけ反発してもおかしくないし、$12875.45がレジスタンスとなりこのまま下落することもあり得る相場のようです。

そして、下記は、先週も見逃せなかったXLF(金融セレクト・セクター SPDRファンド)とKBE(スパイダーS&PバンクETF)のチャート。

XLF Channels in play チャネルとレジスタンス 21 March 2021こちらは先週の記事にもあるXLFのチャートで、その後の様子です。赤のチャネルは直近の上昇チャネル。紫のチャネルはその赤のチャネル内に形成されたさらに直近のチャネル。

先週の投稿と合わせて見ていただくと、流れがわかると思います。

うす茶色のYP R1と記載した年足ピボットポイントのR1で攻防して、さらに上昇かと見せかけ、ギャップダウンし、赤のチャネル内に戻ってきてしまったのか?という場面で金曜日を終えるというなんとも憎い相場です。

XLFがこのままギャップを埋めきらずに下落を継続すると、ターゲットは$31.73あたり。さらに、これまでの上昇過程にはたくさん窓が開いているので、埋める形でどんどんと下落するかにも注目です。

また、一緒に掲載していたKBEも売りのバタフライパターンのPRZの中でうろうろしたままです。KBEと同じく、先ほどのダウ(US30)も、昨年2月に暴落を開始した際につけた高値を使ったフィボナッチプロジェクションが、1.272%を超えている状況です。

VIX(恐怖指数)は一時23、VVIX(恐怖指数の指数)は122.88まで上昇したのが金曜日。FOMCよりも、FOMCを終えた後の今週から動きが出るのかプライスアクションをしっかりと見ていきましょう。

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