Gold、GBPUSD、EURUSD、USDJPY、クロス円などのハーモニックパターン:プライスアクションは短期的?

ハーモニックパターンでダブルボトムのようになった株式指数やハーモニックパターンが居座る中でのプライスアクションを展開しているFXなど、興味深いチャートが多いのですが、短期的には一方向への流れが今一つ出ていないようです。現在居座るハーモニックパターンなどサクッとをシェアします。

短期的にはブリッシュ、長期的にはベアリッシュ

Bears are still waiting for the timing for US500, US100, US30, GER40.

ハーモニックパターンとテクニカル分析を学べるチャート達

ドル円:先々週見ていた133.661円あたりでうろうろ

先々週注目していた136.661円あたりにいるドル円。キーベルだった133.03円あたりは、2016年の安値と同年12月の高値、そして2020年の安値を使った大きなフィボナッチエクスパンションの1.618%の地点の133.03円でしたが、それから約3円の上昇を達成しています。

24日にキャプチャ―しておいた先週掲載のドル円4時間足に居座るブラックスワンはまだ有効です。PRZ(潜在的反転ゾーン)が140円あたりにあったのと、移動平均線が上向きなので、売りづらい環境は見えますよね。

現在、このブラックスワンが居座る環境で軽くプルバックしても、次のターゲットは140円か少し手前の139円あたり。でも、オシレーターが価格とダイバージェンスを形成している有様ですので、今いるブラックスワンで、プルバックを開始した可能性にも注意。

ZN1 fibonacci levels 米10年債 3 July 2022こちらは、久しぶりの米10年債。米2年債など見るべきチャートはありますが、こちらも高値を付けた後、下落トレンドを形成しています。

この絵から描けるシナリオがあります。まず、すでにフィボナッチが伸び切っているので、黄色のボックスあたりまで、緑のラインで引いたようにABCの調整波で買い上げる動きが継続するシナリオ。上昇の緑のラインでの動きがABCとジグザグしていれば、調整波の可能性が高まりますよね。そしてその後は最安値更新の動きになるシナリオを描けます。

調整波で上昇する場合、金利は下がりますので、ドル円はプルバックを継続というシナリオになります。この動きが出てしまえば、ドル円の140円ヒットは、一旦お預けとなります。

あるいは、黄色のボックスの手前のフィボナッチレベルで止められて、下落する可能性も。この場合でもドル円はプルバックするでしょうが、最高値を目指して、時間が経てば再び上昇するというシナリオを描くことができます。

また緑のラインのようにわかりやすく動かず、上がって下がってという動きを繰り返してトライアングルやフラグ(チャネル)を築く場合もあります。その場合は、ドル円もしばらくは高値圏で行ったり来たりのうろうろとなりそうですよね。

EURUSDはシャーク、GBPUSDはバット:88.6のハーモニックパターン仲間

EURUSD Bullish Shark ユーロドルブリッシュシャーク 3 Julyユーロドルは、キーレベルの$1.04726での攻防。

以前投稿していた一つ目のシナリオにまだ優位性がある環境に見えます。$1.08052あたりのラインを上に抜けてこれなかった点が気になっているので、シャークのPRZを律儀にヒットする可能性も考慮です。

ポンドドルも、$1.19560で支えられているように見えてバットパターン。ただしきっちりとヒットしたわけではないので、ユーロドルと同じくワンモアダウンのシナリオもありです。

なお、ハーモニックパターンを見てみると、バットはフィボナッチリトレースメントの88.6%を使うベーシックなパターン。一方、シャークはフィボナッチリトレースメントの88.6%、またはフィボナッチエクスパンションの1.128(1.13)%を使うパターンです。

この2つのパターンは88.6%つながりのパターンで、バットやシャークの88.6%をブレイクすると、シャークの1.128%まで伸びる確率の高いきわどいパターンです。

クロス円はハーモニックパターンとキーレベル

先週投稿したユーロ円は、5-0パターンで軽く下げたものの、再びレジスタンスをトライしてきましたね。

いずれにせよ、144.054円はレジスタンスとしてかなり意識されているようです。なお、現在は、1時間足で買いのクラブパターンが出ています。短期的には少し上昇する可能性がありますが、レジスタンスを抜けるかにも注目です。

豪ドル円にもクラブパターンが出ているほか、ポンド円はキーレベルで支えられています。クロス円のプライスアクションを待ちましょう。

コモディティ:Goldはホワイトスワン with ガートレー状態

ゴールドは以前掲載した買いのホワイトスワンとブリッシュなガートレーが登場していた環境。反発後、再び下げて、安値を付けて、現在、シャークパターンになっています。

GOLD Bullish Shark ゴールドのシャーク 3 July 2022こちらがシャークパターン。このチャートで気づくのは、最高値からの動きが5つの波からなる推進波のような形。

以前、ユーロドルとポンドドルがワンモアダウンの可能性があると記載しましたが、ゴールドが先に動いた形になります。言い換えれば、ユーロドルとポンドドルも、このゴールドのようにもうひと下げして5つの波を形成してくれるとわかりやすいです。

ゴールドの場合、ここから描けるシナリオは、3つの波からなる調整波での上昇。薄いオレンジ色の辺りがターゲットになります。

ずいぶん前から記載しているように、月足までズームアウトすると、売りの変形バットで下落している相場ですので、ゴールドの高値更新はまだ考えていません。週明けのプライスアクションを待ちましょう。

株式指数: US100、US500はブラックスワン

先々週とほぼ同じ絵柄のナスダックキャッシュ(US100)とSP500キャッシュ(US500)。ブラックスワンがいたので反転上昇する動きを想定することができましたが、日足の20MAがレジスタンスになり下落し、さてどうするのか?という絵柄です。

このブラックスワンのターゲットを狙うのであれば、短期的に下落した今週も、再び上昇するシナリオになりますが、レジスタンスとなるキーレベルが壁になるかに注目です。

以前の記事で幾つかシナリオを掲載しておりました。シナリオ1の「ワン・ツー/ワン・ツー」にまだ優位性がありますが、次の上昇から、上昇圧力が弱まった時に想定できるのは大きな下落というプライスアクションです。

また、GER40もブラックスワンで反転上昇していますが、キーレベルがもうすぐ。これをクリアするかに注目です。

ここしばらくの記事もご参照ください。また何かあればアップデートしますね。