1月の初週、そして先週もプライスアクションが出ている相場。すでに投稿したピボットポイントが形成するキーレベルや、昨年からのフィボナッチをベースにした「ザ・伸び切りゾーン」は意識されているようです。先週後半に下落した後、反発を試みている株式指数やドル円などは、今週頭のプライスアクションをしっかり見ることが大切になってきているようです。
また反発。シナリオ3つ?
A trend change and an initial roll-over have possibly begun in SP500, US30 and US100.
どの時間足でトレードをするのかしっかりと決めておく
年足ピボットポイントを交えたプライスアクション継続中
先々週と先週に触れておいた年足ピボットポイント。これらが形成する価格ラインで、文句なしのプライスアクションが展開されています。
こちらはドル円の4時間足のチャート。勢いよく下落した波を止めたのはホワイトスワン。短期的に反発継続した場合のターゲットは黄色のボックスあたりですが、ドル円の売りを考える場合に超えてほしくないラインがあります。
わかりますよね? 115.317円のラインです。ここまで反発する可能性も考えられそうなのですが、この下落した波の形から考えられるのは、115円あたりを上に超えてこない可能性。
週明け、いまの価格から先に少しだけギャップダウンしている可能性もありそうですが、その後上昇を続けた場合は、115円あたりでのプライスアクションを見ていきましょう。
その他のクロス円も先々週から触れているキーレベルがレジスタンスになるのか?に注目です。
大きなトライアングルのようになっているユーロドル
ユーロドルは$1.16359と$1.12796の間に挟まっている状態。日足のチャートでは、超長期の移動平均線がレジスタンスとなっており、金曜日にも抜けられず失速。
月足チャートにズームアウトすると、2018年の高値からの切り下げトレンドラインと、2017年の安値からの切り上げトレンドラインで巨大なトライアングルを形成しているようにも見えます。ドルインデックス(DXY)は$96.270と$93.894とiキーレベルの間にいる状態。
いずれも、決定的なハーモニックパターンが存在していない=フィボナッチレベルにエッジがないという嫌な相場です。
コモディティも新しいピボットポイントがキーレベルに
ゴールドはキーレベルの$1820.38を上に抜けそうで抜けられない状況。ずいぶん前に投稿した月足の変形バットが居座るままで、短期的な反発があっても、時間をかけて下落するのか?もう少し方向性が欲しいですね。
シルバーも上昇するのであれば、ターゲットの候補は$24.910ですが、ここまで上昇するのかどうかに注目です。
株式指数: キーレベル、ボラティリティ、ABC!
先週はナスダックのキャッシュ(US100)に出ていた週足のローソク足をシェアしましたが、今週は反発して、また下げて、反発というようにボラが出ています。
また、1月3日の「ボラティリティが高まりそうな相場:新しいサポレジとキーレベル、1-2パターンをサポートする鬼のハーモニックパターン登場!」でシェアしていたワンツーの可能性は結果的に効いた格好になっています。
1月4日からの下落の波は5つの波から構成されるいわば勢いのある推進波にも見えますよね。だとするとシナリオを3つほど描けそうではないでしょうか?
シナリオ1:ミニABC完成、下落継続
濃紺で示した第5波からの上昇からの動きに、緑でABCを描画してみました。
このABCが有効ならば、US100は反発があっても、調整波のABCが終了しているため、Cを超えずにこのまま下落を継続するというシナリオが描けます。
また、黄色いボックスと一目の雲の上限を重なるように描画してみましたが、この場面で1時間足におりていくと、水曜日からの下落も、きれいな5つの波で構成された推進波になっているのが見えます。だとすると、相場は下に行きたがっているのでは?というシナリオになりますよね。
シナリオ2:一回り大きなABC完成で、ガートレーかバット?
こちらの画像で示したのは、上記の画像にある緑のCがある場所をA、金曜日の安値をBにして、今ある緑のCを少しだけ上に超えてきて新たなCを形成するパターンの想定航路。
先ほどのABCよりも一回り大きい、Cがかなり上の方に出来上がるパターンです。
ここで使いたいのが濃紺の2の高値と5の安値を使ったフィボナッチ。フィボナッチレベルが表示されていますが、きわどい価格帯が見えてきますね。
例えば、US100で意識されているのはラウンドナンバーの$16000あたり。この辺りを少し上抜けても、$16090あたりにフィボナッチリトレースメントの61.8%が控えています。ここで、一度上ひげの付いたローソク足が出ることも想定されます。
そして下げてきても、濃紺の2に対するフィボナッチリトレースメントの78.6%、あるいは88.6%まで再び上昇する可能性もありそうです。この場合、濃紺の2の手前で、赤のラインで縁取りを描画した売りのガートレーやバットといったハーモニックパターンが出るシナリオが描けます。
シナリオ3:一回り大きなABCで、鬼のフィボナッチ1.128%、2つ目のワンツー?
さらに、画像中の一回り大きなABCのAを少し上に抜けたあたりでABCを終えるシナリオも考えれます。ここで、登場するかもしれないと意識しておきたいのが、Aに対して使うフィボナッチプロジェクションから見える鬼のフィボナッチレベル1.128%(1.13%)。
Aに対するフィボナッチ1.13%は$16120あたりにあります。先ほどのフィボナッチリトレースメントの61.8%がある$16090とかなり近い場所になりますね。言い換えれば、この辺りがきわどいレジスタンスになる可能性があります。
Aを少し上に抜けるため、直近高値更新かと見えるのですが、実はそうでなくて逆走するという嫌なパターンになります。仮にこの動きになれば、US100は、上記の1月3日の記事で見たワンツーの2つ目を形成している可能性があります。だとすれば、次の動きは下落に転ずると想定できます。
いずれのシナリオでも、US100には、ふたとして機能している$16576.62という強烈な価格ラインがあります。ここを超えてこなければ、下落再開、というか、上昇トレンドがすでにもう終わっている可能性が高くなりそうです。
先週投稿していたUS30(ダウキャッシュ)のチャートですが、ミドルポイントがレジスタンスになって、結果的に下落しています。
先週と同じく、経済指標や要人発言で短期的に上昇したり荒れる可能性がありますが、その短期的な動きに振り回されないで、昨年と今年のキーレベルや移動平均線の傾きを見ながら、プライスアクションを待つのみです。短期足での上昇が調整波である可能性が少しずつ高まっているようにも見えます。こういう場合は、買っていく方のリスクが大きくなります。
そして、ダークホースのGER40。現在、4時間足に出たブラックスワンで買いあがっていますが、ミドルポイントの16074.99を超えてくるかに注目です。
ドル円のホワイトスワンと合わせて、短期的には株式指数が反発しそうだというシナリオもオンですが、反発し続けるかどうかは別の問題なので、今週もリスク管理をしっかりとしていきましょう。
またなにかあればアップデートしますね。