SPXで78.6%のガートレーさん?FANG vs 年ピボットポイント – 0.786 may play in SPX

偶然だと思いますが、満月の夜を迎える火曜日に一応動きはありました。US30, US500, US100といった株式は下げたのですが、その後反発。金と銀はまだまだスタンバイモードのようです。NFPなど金曜日の指標はドルにとってめちゃ良かったのにその後のドルの動きはおかしいですね(・Д・`) US stocks slid on Tuesday but rebounded, particularly NDX was flying this week. NFP and other US data on Friday were good but DXY was held just below Weekly R1 and could not boost dollar strength. What does this mean?

78.6のガートレーさんの所に窓の忘れ物をしたSPX

(注:この記事は2018年6月2日に投稿していたものです)

年ピボットのある$95.57が控えているDXY(ドルインデックス)。NFPで素直に爆上げにはならず、沈んでもめてしまいましたね。ファンダが良くて、このような結果になっている背景を少し見るとともに、来週気を付けたいことをシェアします。

日足でガートレーが出ていたナスダックですが、PRZ(潜在的反転ゾーン)を上抜けし、次は0.886を使うバットパターンを目指すかという微妙な価格帯にいます。DJIは、SPXやNasdaqの上昇に追いついていません。SPXはまだ可能性が残されていた日足のガートレーのキーレベルである0.786にもうすぐ到達です。

FX:ユーロドルのチャネル。押し目形成?

EURUSD and DXY(ドルインデックス)

EURUSDには、3つのシナリオが描けませんか?

EURUSD small bearish 5-0 pattern 2 JUNE 2918 ユーロドルのチャネル、5-0パターン

1)年ピボット1.1478にタッチせず、微妙な場所で反転したのですが、これが、ここしばらくの下落に対する戻りを付ける動きを意味する反発であれば、火曜日の安値を割らずないことが大前提。

火曜日の上昇は、フィボナッチエクステンションのでフィボナッチの主要な数値である2.618%まで到達し、現在は売りの5-0パターンで止められています。

4時間足のチャートで見るように、下ひげのある陽線が50%のリトレースメントで反応したので、ここが下げどまりの地点を示唆し、1つ上の1.164で、38.2%のリトレースメントを示す水色のエリアから反発する可能性があります。

EURUSD Fibonacci retracement 4H 2 JUNE 2018 ユーロドルのフィボナッチリトレースメントレベルここは4時間足の20MAが下から上がってきているいるので、ここで支えられるかどうか見ていきます。

2)あるいは、この20MAを下抜けした場合は、61.8%のリトレースメントで横に長い紫のエリアあたりで「61.8パターン」というパターンを形成すること。

3)さらに、0.786近辺までさがってきた場合は、ピンクのラインで描画したガートレーを形成することも可能性があります。

15分足では100MA、50MAと20MAが上から並んでいて、下目線には優位性があるのですが、1時間足の20MAは4時間足の20MAの上にいて、価格は間に挟まれています。月曜日の動きで確認したいのは、火曜日の反発が勢いのある動きであったのに対して、その後の下げ方がジグザグとしており、月曜日も引き続きジグザグという動きであるかどうかです。

チャネル内に収まるジグザグだと、火曜日からの上昇への調整の下落とみなし、完了すれば、さらに上を目指す優位性が高まります。大きな絵では、5波が完了したように見受けられますので、プルバックの上昇は1.2000あたりを目指していると考えています。DXYはEURUSDと反対で、12345ときれいに勢い良く下げてきて、現在、上ひげのあるろうそくも含めチャネル内で下降フラグのようになっています。

ここで、気になるのは、ドルの動きです。NFPは月に一度のお祭りであり、結果がポジティブであればファンダでトレードするトレーダーにとっては待ってもないドル買いのチャンスのはずですが、昨日は、なんだか上げ渋っていましたね。結果が総じて良かったので、EURUSDもDXYも年ピボットをさすかと思いましたが、ふたを開けるとドルを売りたい人がいるような動きでした。

ドル円も、NFPまでに30分足でクラブが出ていたので、どうかなと思ったのですが、日足20MAがレジスタンスになっています。時折、結果良しでも、下げるドルに出くわしたことがこれまでに何度かあります。

米10年債のチャートに居座ったシャークパターン

US10Y Bearish Shark Pattern 2 JUNE 2018 米10年債の売りのシャークパターンなぜ、今回も爆上げしなかったのかを考えた場合、NFPにかかわらず、10年債がプルバックをしており、価格が上がり、金利は下げモードです。

このシャークパターンは火曜日のNY閉場間際に出たものでそれ以降、5月16日の安値からの反発に対して下げてきているので、金利は少し上がってきています。とはいえ、大きな絵を見ると、現在の価格帯あたり、あるいは少し下で下げ止まると、再度価格が上昇する可能性を示唆しています。

大口はもしかしたら、価格が反発の上昇トレンドに移行したと判断していて、ドル買いのポジションを解消しているのかもしれません。

ターゲットはもう少し上で、昨年9月からの下落に対するリトレースメントレベルの38.2%が水色のあたりです。DXYがこれに連動してさげてくると、ドル円も下げとなり、金と銀は上がってくる可能性があります。

USDJPYは米国債の動き次第 – GBPUSDも金利次第

ドル円は短期的には、金利と株式の動きによるリスク回避の2重のプレッシャーを受ける可能性も想定しています。10年債の価格のチャートで見た大きな下落へのリトレースメントが進行しているのであれば、価格が上がり、金利は下がるので、ドル円は買い目線ではなく下げ目線に優位性がありそうです。

また、10年債の最初のターゲットの38.2%のリトレースメントレベルを超えて、50%、あるいは61.8%まで行く可能性もありますが、このリトレースを終えるまでドル円は深いプルバックを余儀なくされる可能性もありそうです。さらに、株式の動きによるリスク回避の円買いが加わると、さらに下げてくる可能性も否定できません。

GBPUSDとAUDUSDも、目線はほぼ同じです。GBPUSDは、左の英国債のチャートを分析しておくと無難そうです。バットもどきでひげを付けて下げてきていますが、現在の下げがもう少し深いと、金利は上がるのでGBPには少し有利です。

DXYが下げてくると、ドルが弱くなるので、ダブルで強みが出てきそうですね。なお、画像上部にある茶色のラインは年ピボット。一旦英国債がプルバックしても、再度ここまで上昇するとなると、金利は下がるので、ポンドは下げに転ずる可能性もあります。

原油の動きが気になるCAD、CADJPY、そしてWTI原油

原油が動き出すと、気になるのはカナダドルですね。CADJPYは、週足25MA、日足20MA、年ピボットミドル値など、レジスタンスになるものが上昇を阻んでおり、今後、原油の下げ、ドル円の下げ=円買いが重なると、売りが加速する可能性も考えています。水曜日木曜日でダブルトップのようになり、その後、巻き返していますが、上がり方がジグザグしています。紫のエリアあたりで売りの5.0が出てくれるか、注目ですね。トレンドラインを下から引いていますが下割れすると、下落再開かもしれないですね。

WTIはチャネル上限で跳ね返された先週の動きから、引き続き下げており、金曜日に見ていたのが年R1を割る変わらないかという動きでした。4時間足ではローソク足の実体が年R1を割り込んできています。月曜日にこのR1の上に戻ってくるのか、それともこのラインがいよいよレジスタンスになるのかを見ていきます。

NDX(ナスダック)のチャネルとフィボナッチ数値88.6%

今週、ナスダックに日足で、売りのガートレーが出ていましたが、PRZ(潜在的反転ゾーン)の7029を上抜けてきています。次は、フィボナッチリトレースメントの88.6%を使うバットパターンのPRZが考慮されます。ここを抜けると高値更新ですが、金曜日の動きで非常に興味深いエリアにいます。チャートが汚いのですが、緑のチャネルの上限、紫で高値を結んだトレンドライン、そしてオレンジの足の長いパターンが示すフィボナッチプロジェクションの5.0など、7120あたりはレジスタンとなりそうなエリアです。テク株が盛り返しているので、NDXはもう少し買いが続く可能性がありそうですね。

SPXのチャネル

SPX 2 JUNE 2018SPXは、濃紺のチャネルラインで抑えられて落ちてきたものの、サポートで反発しています。以前から、78.6%のリトレースメントレベルで薄紫のガートレーをつけないのか気にはなっていたのですが、先に、濃紺のトレンドラインで抑えられたので、これはもう下に行くしかないだろと思っていました。

ですが、「あ、そういえば786のガートレーさんのところにギャップの忘れ物をしてきた。ちょっと戻ってくる」みたいな感じで、ギャップのある黄色のボックスエリアまで舞い戻るような動きです。

「なんだよー、いまさら(`Δ´)」と怒りたくなりつつも、このガートレーがささっと追い返してくれることを願います。2751あたりの埋めていないギャップが埋まり、さてどうするのかが来週の課題のようです。フューチャーズのES1も同じように2751あたりまで来るとガートレーです。

FANG:テク株の反撃に水を差すのは年ピボットレジスタンス?

Amazonは、年ピボットR2をとっくに超えて、R3まで行こうかという勢いのアマゾンですが、ブラックスワンと高値を結んだトレンドライン付近にいます。

Appleは、チャネルの上限と年ピボットポイントR1が重なるエリアで、バタフライなど何かパターンが出ると想定しています。Appleはよく見ると、もう上げてこないように見えて決算発表で反発した先が、フィボナッチエクステンション4.236-4.618です。フィボナッチの主要な数値であり、伸び切った価格帯にいますね。Microsoftも、ウェッジのような形から年R2を目指していると想定します。Intelも強烈なウェッジから、年R2を抜けてブラックスワンです。

フェイスブックも、もうすぐで年ピボットポイントR1ですね。一応バットのできる0.886のフィボナッチリトレースメントレベルまで余裕をもって見ていきます。グーグルはガートレーパターンですね。

総じて、テク株を見ていると、最低でも年R1など節目まで上げてくる可能性は十分ありそうですね。1月にDJIとSPXが高値を付けて下落した後、NDXの高値は、3月に付いており、他の指数と一緒に動いているわけではないので、NDXだけ高値更新しても不思議ではないです。逆にテク株が、節目到達の目標達成で、揃って下がり始めるとナスダックに影響が出そうです。