買いパターンがずっと出ていたAUDとNZDは今週も上昇。DXYとドル円は動きがちぐはぐしています。ポンドはEUサミット前にはガートレー、バタフライとホワイトスワンの重なるレジに到達済みで、撃沈。AUD and NZD continued to rise after forming bullish patterns. GBP declined as GBPUSD had a gartley and whiteswan prior to Brexit statement. EURUSD may on course to complete ABC correction.
ポンド円にも潜んでいたハーモニックパターン
GBP tanked. Whiteswan, Butterfly and Gartley were behind its move.
(注:この記事は2018年9月22日に投稿していたものです)
3つのハーモニックが強烈に効く相場
ホワイトスワン、ガートレー、バタフライが登場したポンドドル
GBPUSDは、金利が上がったのと一緒にあげてきて、1.32950のレジに到達。ここで起きたドラマは、オレンジのホワイトスワン、ピンクのガートレー、緑のバタフライと英首相のBrexitのコメント。価格は撃沈でした。ユーロドルと異なり、日足の20MAをあまりテストせずに上げてきていたので、20MAまでまだ下げてくる可能性もありそうです。3つのハーモニックパターンが重なると強烈なプライスアクションになりますね。
GBPJPY(ポンド円)は、文句なしのバタフライパターン
GBJPYのキーレベルは142.59-62と149.7。149.7まで買い上げて、売りのバタフライが出て撃沈。ポンドはどのペアももう少し下げの余地があるので、短期足で反発しても飛びつかないことが重要かもと考えています。
こうした異なるハーモニックパターンなどが検出されることは結構あります。ハーモニックパターンが異なる時間で複数検出される場合などは下記の過去記事をご参照ください。
ドルインデックスは買いのクラブ後、金曜の手じまいと重なった格好に
ドルインデックス(DXY)は先週に買いのバタフライが出た後金曜日の手じまいで上昇という形になり、今週も小さなクラブが出て再度買い戻しが入りました。木曜日と金曜日の前半にうろうろしてレンジを形成した93.581のあたりは先週のバタフライのPRZと2月からの上昇に対して38.2%のフィボナッチレベル。FED金利政策がありますが、現在買いのクラブから反発しているので、イベントまで上昇し、結果で急落というシナリオも一つあります。この場合、50%戻しまで下げてくる可能性がありそうです。逆に50%まですでに下げていると、FOMCで反発という感じで、イベントまでにどこにいるかが鍵です。
EURUSDは、売りのブラックスワン、$1.182あたりのレジに注目
ユーロドル(EURUSD )は、ABCという調整波のような動きをチャネル内で展開していると想定していますが、DXYの逆で、売りのブラックスワンが検出されています。EURUSDは、FOMCまでに下げてくる可能性がありそうと想定中。下がらないでレンジになってしまうと、イベントで下げという感じにもとれます。日足の20MAもやや上向きの横ばいのような感じで、乖離しているので落ちてくればこの辺りがまずターゲット。画像左のブルーのパターンに見えるフィボナッチプロジェクションのレベルも見てみてください。突っ込み売りをしてはいけない場面を示唆してくれていましたね。
ドルスイスは、買いのディープクラブから上がって落ちて、0.95818あたりで反発
USDCHF はDXYと異なり、38.2%までリトレースし、50%まであと少しというレベルです。キーレベルは年ピボットのミドル値のある0.95818あたりでここは50%のリトレースメント、6月からの下落のフィボナッチエクステンションの3.618のレベルが重なるエリアです。CHFのフューチャーズはプルバック=CHFの売りに傾くかもしれず、その場合、ドル買いでDXYとの動きにつじつまが合いそうです。
FOMCでも基本は下げ目線、フィボナッチプロジェクションにまだ余裕があるトルコリラ
米ドル・トルコリラ(USDTRY)のチャートで日足20MAが走るのは$6.4あたり。FOMCまでに20MAあるいは茶色のチャネルの上限まで跳ね上がっても、落ちてくるというシナリオは維持したままです。フィボナッチプロジェクションではまだ下落できる余裕がありますね。チャネルの下限と重なるので、理想的なターゲットですね。レンジになっているのですが、月足のボリバン2シグマからはみ出しているのが非常に気になっています。上下の荒れは出ると思うので要注意です。
ドル円は、ガートレーのPRZを上抜けても年ピボットがレジスタンス=鉄板テクニカル
ドル円(USDJPY)は、ガートレーが検出され、その後価格がレンジになりましたが、4時間25MAがサポートとなり上昇。その後、年ピボットをヒットして売りのブラックスワンに。週足20MAが月足20MAをクロスしてきて、日足の20MAはその上にあるため、プルバックがあれば買われる可能性があります。
ただし消えたガートレーは使えなかったと判断するのはまだ早く、現在の位置は0.886のバットのPRZのレベルですので、今から買いで参入するのは要注意。日足の20MAまでプルバックがあって下げ止まれば、114円ミドルも視野に入れていますが、短期的にはFOMCでどこにいるかが鍵のようです。
AUDUSDのバタフライとNZDUSDの3ドライブパターンが効く
AUDUSDに出ていた買いのバタフライ、NZDUSDの3ドライブパターンからの動きは、今週も上げ継続でした。現在は、双方とも日足20MAが横ばい価格に追いついておらず、一旦プルバックがあってもおかしくない状況に見えます。USDCADは逆に反落です。先週と同じくUSDCADは週足でガートレーが出ているので、反発があっても落とされる可能性が高い環境にいると理解しておいた方がよさそうです。
クロス円: ハーモニックで上昇した豪ドル円とNZ円など
AUDJPY(オージー円)は、買いのブラックスワンとABCDパターンがあったので反転継続。EURJPY (ユーロ円)は、日足と週足のボリバン2シグマのあるレhジスタンスエリアで金曜日のローソク足が上ひげろうそくです。EURUSDのプルバックでいったん落ちてくる可能性もあり?
NZDJPY(ニュージー円)は先々週からの買いの3ドライブパターンがまだ出ているので、AUDJPYと同じく上昇継続してきましたが、小さな波だと伸び切ったレベルにいるのでいったんプルバックの可能性も考慮。CHFJPY(スイスフラン円)はCHFの先物が上がり、当初想定していた116.86を超えて上がってきて、現在月足ボリバン2シグマにヒット。CHFの売りが入ると一旦プルバックを想定しています。
米国債の中長期足のブラックスワンとガートレー、WTI原油
米中期、長期の金利共に買いのハーモニックパターンが出ている状況でずるずると下げてきていますが、フィボナッチが示唆するのは、反発の可能性。FOMCまでに反発するのか、それともFOMCをきっかけに反発するのかはわかりませんが、結果的にはドルには不利となり、DXYが下げてくるとシナリオも想定します。
原油は、週足の売りのバタフライが居座っており、反転の動きが開始されるのを待ちます。
Stock indexes: ダウ、SPX、ナスダックなど株式指数
DJIとSPXは上げてきましたが、ナスダックは後れを取っている状況です。SPXなど、過去の動きから描画できる複数のフィボナッチプロジェクションがあるのでチャートはきれいではありませんが、パターンの使い方の参考も兼ねて掲載します。
SPXは、直近の高値を更新したので、3000あたりまで上がってくる可能性もあります。DJIは、下落の仕方がジグザグしていたのですが、結果、反発。ギャップを埋めてバットを形成するのか見ていたのですが、突き抜けました。このまま上がるのであれば、27100が次のキーレベル。引き続き、DJI、SPX、NDXなど、主要インデックスでダイバージェンスが出てくると要注意ですね。
NDX は、年ピボットR2が当面のレジスタンと考えたいですが、空いている窓を埋めるために上昇する可能性もありそう?
SP500のフューチャーズ(SPX’s futures ES1)は、先週の下落の動きがジグザグとしていたので、反発も想定していましたが、売りのバットを突っ切って上昇。やはり3000を目指しているように見えますね。青のバタフライと赤のチャネル、オレンジのチャネルが重なるエリアには、年足ピボットR2も控えていますので、プライスアクションを待ちましょう。
Dow futures YM1には売りの3ドライブパターンが出ていたのですが、PRZはもう少し上だったので今週の上昇は想定内でした。27,400あたりまで上げ継続があってもおかしくないと考えています。NDX’s futures NQ1は年ピボットR2を超えてくると、7,800がターゲット。
XLF(SPDR ETF)は金融セレクトETFですが、金融セクターはSPXに影響を与えるので、見ておいて損はないです。
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2017年11月「AUDUSDの上位足と短期足の買いのハーモニック AUDUSD’s bullish harmonic patterns」
「Double Gartleys in Gold – ゴールド vs 2つのガートレーパターン 強烈に決まりましたね^^」
2017年12月:「ユーロ円に現れた3つのハーモニックパターン EURJPY: 61.8 pattern, butterfly, bat」
2018年1月:「ドル円の長期足の2つのハーモニックと短期足のトレンドの初動の動き?USDJPY with 2 harmonics」
5月の記事「原油、EURCHFなど長期足に潜むハーモニックパターン! EURCHF, WTI HARMONIC PATTERNS」
6月の記事「Bullish US stocks, Gartley in US Bond 株式はまだブル強し, 米30年債はガートレー」
8月の記事「EURUSDのバタフライ, 豪ドルのバタフライ/ブラックスワンは有効 EURUSD’s butterfly valid」