2つのシナリオ:EURUSDのガートレー、WTI原油のレジスタンス、USDCADのサポート

米新政権が発足した後、今週はFOMCなどのイベントがありますが、今考えられるシナリオには2つあります。どちらに転んでもトレードはできる環境ですが、気になるハーモニックパターンなどシェアします。

ファイナルムーブ vs ハーモニックパターン

Potentially volatile but expected market action awaiting.

(注:この記事は2021年1月24日に投稿していたものです)

ブラックスワンが有効でしたね

ユーロドルについては、米ドルのセンチメントが売りであるため、まだ買いという目線が市場にあると思いますが、それぞれの時間足を少し見てみましょう。

EURUSD4時間足のガートレー

前回の投稿で掲載していた15日出現のスリードライブ(3ドライブ)パターンから反発した格好のユーロドル。

ユーロドルのガートレー EURUSD Gartley 24 Jan 2021

現在出ているのはガートレーパターン。このパターンが有効であれば、考えられるシナリオがあります。

その1:前回記載した水色のラインとピンクのエリアまでのプルバック

その2:前回記載した$1.17227にある年ピボットをテストするためのさらに深いプルバック

その3:4時間足25MAに支えられる場所まで下落後、再び上昇し、また$1.22666の節目のテスト

ユーロドルには、ピボットR1のある$1.28105、その手前の$1.25400あたりにもレジスタンスがあります。月足チャートを見ると今いる価格帯は過去にレジスタンスとサポートを築いた価格帯です。

EURUSD日足のブラックスワン

ユーロドルのブラックスワン EURUSD Bearish Blackswan Daily Chart 24 Jan 2021こちらは、ユーロドルの日足のチャート。今年の頭にはすでにブラックスワンが検出されていた状況ではありました。

ただし、PRZ(潜在的反転ゾーン)はもう少し上にありますよね。

もうひと上げという可能性がもちろんありの相場ですが、長期足にハーモニックパターンが検出されてから数日から数週間過ごすという典型的な事例です。

EURUSD週足のシャークパターン

ユーロドルのシャーク EURUSD Shark Weekly Chart 24 Jan 2021

こちらは週足のシャークパターン。

こちらもPRZがもう少し上なので、数週間かけて上昇する可能性もありという相場環境です。それでも、$1.22666の節目では抑えられているので、この価格帯を上に抜けるかどうかに今週以降注目したいです。

USDCADのサポートは$1.27172あたり

USDCADのプライスアクション Bearish Gartley 24 Jan 2021

しばらく触れていなかったUSDCADですが、長期足のハーモニックパターンという視点から、2015年に形成されて6年たった今でも居座るガートレーパターンを掲載しておきます。ユーロドルのガートレーを彷彿とさせますよね。似たようなプライスアクションがユーロドルに出るのか?気になりますね。

ドル円も引き続き同じで、102.2円あたりまで下げてくる可能性と、このまま105円半ばまで上昇するシナリオの両方が描けます。ドル円と相関するものは、短期的に下げても、中・長期的に「上昇」する可能性があるので、円高を見込んだドル円の売りのポジションを保有するのもリスクありの環境のようです。

ゴールド&WTI原油

ゴールドのキーレベルは$1921あたり

ドル売りが続いている割には買われないゴールドですが、今のチャートの形状から見えてくるシナリオはユーロドルと同じで2つあります。すでに付けた高値の更新をしない、あるいはわずかに高値更新という2つのシナリオになります。ゴールドにも長期足で売りの変形バットが居座る環境で、ユーロドルと一緒に今後の方向性=米ドルの買いを示唆しています。短期的にゴールドが上昇した場合のキーレベルは$1921あたり。

WTI原油のキーレベルは$53.92あたり

WTI原油は上昇を継続していますが、明確なレジスタンスは$53.92あたり。短期的に上昇した後のプライスアクションとローソク足の形状に注目します。

今回も短いのですが、米新政権発足後、FOMCがあっても、短期的なプライスアクションが終了すれば、大きくトレンドの流れが変わる可能性がありますね。週の途中にまた動きが出ればアップデートしますね。