年ピボット、フィボナッチ、サポレジ節目:ビットコイン, ユーロドル, ドル円 Confluence in focus

DXYの反発とEURUSDなどの下落でドルは底を打ったのかという目線も生まれつつある週でしたが、この流れが継続するのかを見極める場面にいるようです。DXY rallied, bringing EURUSD and GBPUSD down. It is crucial to monitor price action as there are two scenarios.

フィボナッチエクステンションも一役買っているユーロドル

(注:この記事は2018年2月17日に投稿していたものです)

ブラックスワンとフィボナッチの61.8と1.618

EURUSD のチャネルとフィボナッチレベル

EURUSD 17 Feb 2018EURUSDの週足のチャートから見えるのは、グレーのパターンのフィボナッチ61.8%と1.618%という黄金比率の場所で、売りポイントができていたことです。

青のブラックスワンは2カ月ぐらい前から検出されており、この辺りがレジスタンスと意識されるのは想定していました。画像中、上からの青いチャネルと下からの小さなチャネルが交差する少し下に年ピボットポイントR1があり、厳密にはヒットしていません。

また、1.2683あたりの少し上には週足の800MAが走っており、ここがブラックスワンのPRZ(潜在的反転ゾーン)の上限値。しっかりとみるべき点は、金曜日の下落の波がインパルシブで勢いのある波であったため、金曜日の高値に対して、ABCとジグザグでプルバックで上がりかどうか。フィボナッチ88.6%や78.%6のレベルで戻り高値を付けて、高値更新失敗となると、EURUSDは天井を付けたことになるという目線です。

もう一つの目線は、チャネルの上限をタッチせずに、金曜日の手じまい、膨らんでいたEUR買いのポジション調整のための下落で、もう一度高値更新を試す動きが出る可能性があることです。

以前、USDJPYの分析で、節目にタッチせずに上がったドル円が結果的には節目にタッチするために下げてきたということも記載したと思います。EURUSDが、きれいにR1をヒットしに来る可能性も無視できません。

ユーロドルの日足で見るチャネル、年ピボットR1、フィボナッチエクステンション

EURUSD 17 FEB 2018 DAILY日足のチャートだと価格のすぐ上に年ピボットR1があり、左側のオレンジのフィボナッチエクステンションでは4.236-5.0のレベル内に到達しています。

日足の20MAはまだ上向きですが、週足のボリバン2シグマの下に戻ってきています。1時間足で見ると金曜日の下げは、小さな波のエクステンション5.0に到達ですので、月曜日以降、反発してくるかもしれません。1.2474が半値戻し。

ここで売りの5.0パターンが出ることも想定し、プライスアクション次第では売り目線に切り替える必要もありそうです。

ユーロドルの120分足で見る直近のサポートエリア

こちらは120分足のチャート。途中の5.0も超えてくるか、そして、金曜の高値を超えてくるのか?え、売り?え、買い?と振り回されないようにしたいです。

EURUSD 120m 17 FEB 2018

気になるのは1時間足で見えるように、2月14日の安値を更新していないですが、RSIは切り下げています。

これはいわゆるトレンド継続のヒデゥンダイバージェンスではないかと考えています。

EURBund(ユーロに関連する金利)

BUND 17 FEB 2018

EURに関連する金利の価格チャートは一旦は反発。EURUSDは売りという目線と合致します。ただし、現在高値からのエクステンション1.27レベルをテストしており、現在の価格帯で抑えられると、その先には下の方に、当初のターゲットである1.618があります。

金利の価格が下げに転ずると、金利が上がり、EURUSDはもう一度巻き返してくるということも想定しておいた方が良いと判断しています。GBPUSDも関連する金利が似たように動いているので、同じ目線です。

DXY(ドルインデックス)の年ピボットS1

DXYも、年ピボットS1まであと少しで反発し、チャネル下限をテストしていない状況です。テストしてほしいが、下げ止まったかもという目線も持っておいて、次の動きを待つしかないですね。

DXY 17 FEB 2018

 

 

 

 

DXYの4時間足で見るフィボナッチプロジェクションのレベル

4時間足だと、やはりもうひと下げしてくれると、すっきりするのですが、私にはなんとも中途半端な動きに見えます。

DXY 17 FEB 240m

売り目線でずっといると、気が付けがトレンドが転換していたともなりかねないので、来週の動きは見逃せませんね。

 

 

ドル円は、フィボナッチプロジェクション1.618を狙う?

USDJPYは、年ピボットポイントS1をあっさりと抜けてしまい、現在フィボナッチプロジェクションの1.27でグレーのバタフライのような形のPRZ(潜在的反転ゾーン)にいるとも判断できます。

USDJPY 17 FEB 2018

2014年にサポレジ転換した価格帯115.300円あたりにもう少しであり、月足の200MAに支えられて反発してくるかという場面です。年ピボットS1を上抜けた後、押し目をつけてこのS1がサポートにならないと買い目線にはなりづらいです。

投機筋のポジションは買いも売りも増えており、事実上まだ円売りのポジションが膨らんでいるままで非常に気持悪いです。言い換えれば、このポジションを来週も解消してくる可能性があります。最悪のシナリオは、株式のボラがさらに上がり動きが出てくると、金と一緒に円を買ってくる動きになるというシナリオです。

ドル円の今のフィボナッチプロジェクションの1.272%の次は、フィボナッチ数値の1.382%、そして1.618%ということで、円売りのポジション解消と合わせて、円高が進行することです。フィボナッチプロジェクションのレベルが伸びる余地があるということになります。

月曜に反発がどこで止まるかを見ていきます。金利が上がっているのにドル円は下げているという状況が続いているほか、金利がプルバックをして下げてきてもドル円はその影響で下がるという、どっちにも付けない状況にいるように見えます。これまでは、FRBが金利を上げるということになると、期待であっても、ドル買いが進みドル円も買われきていましたが、現在は、様子が違うのは明らかです。株式などの動きを警戒した円買いが進んでいるのかはわかりませんが、何か違いますね。

コモディティ:ゴールドはレジスタンスをブレイク?

ゴールドは、売りのシャークパターンが検出されてから、赤の切り下げ線と緑のチャネルのミドルラインで止められています。

GOLD 17 FEB 2018

現在の価格帯は、過去に何度も止められた価格帯ですので、逆にここを上にブレイクすると、買いがさらに入ってくると思います。

オレンジの5-0パターンの候補地点まで下げると思いましたが、38.2%のレベルで反発しています。4時間足だと、下ひげの長い足が出て安値を切り上げてきているので、この辺りで安値切り上げの三角もみ合いになると、上にブレイクするシナリオも想定中です。また、EURUSDと同じく、2月14日の安値を更新していないですが、RSIは切り下げています。

これはいわゆるトレンド継続のヒデゥンダイバージェンスではないかと考えています。となると、いよいよGOLDは上にブレイクでしょうか?SILVERも似たような動きで下げ渋っているように見えます。

BTCUSD(ビットコイン):誰もが意識しているであろう節目

BTCUSDは、MT4上でガートレーが検知されてからは10000ドルを回復するまでになりましたが、レジスタンスが強力です。

BTCUSD 17 FEB 2018

コンフルエンスエリアにあるものを見ていきます。

 

 

 

  • 日足55MA
  • 週足20MAとXD1.618=グレーのクラブパターンXDとフィボナッチエクステンション1.618
  • 青のフィボナッチエクスパンションが1.0
  • 上昇の立ち上がりの波を小さな時間足で見た場合、3.618-5のレベルに近づいています。
  • 大きなグリーンのガートレーが目指していた最低ターゲットの38.2%
  • 今月のピボットと、今年のチャートから出ている年ピボット
  • 青、または赤のチャネルの上限

BTCUSDはここから買いを行う場面ではないかもしれないと考えています。また上がりだすというニュースがあっても、テクニカル的にはレジスタンスが強力すぎると見ています。年ピボットを抜けてから押し目をつけるなど、何かしらのアクションがほしいですが、考えられるシナリオは、ピボット等のあるレジまで一気に上げていき、ヘッドアンドショルダーズパターンなどを形成して、下げてくる。

あるいは、9999あたりを走る4時間20MAは上向きですので、ここまで落ちてきて支えらた後、再度、年ピボットまで上昇してくるなどです。なお、日足の20MAが週足の20MAをクロスし、日足の55MAも、週足の20MAをデッドクロスするかという場面でもあるため、今週の上げは本物か?という考えも一応頭の片隅に置いています。

DJI(ダウ平均株価)ABC?それとも推進波?

DJI 17 FEB 2018DJIは、12345と5波からなる大きな下落をしてからの反発をABCの調整波とみているトレーダーもいると思います。

その場合、付けた安値は押し安値ではなく、下落の第一波。今週上がってきたABCが第2波。次に来るのは大きな下落の第3波の可能性があることになります。

金曜日は日足の20MAできれいに止められていて、このMAに抑えられて日足レベルで下げる可能性もあります。つまり、今週のABCの上げは、グランビルの法則で、日足20MAに戻るためのプルバックだったという見方もできます。

VIXがチャネル下限で下げ止まっているのと同期して、DJIも上げどまりとなり、来週大きな動きになる可能性もあります。下の方にタッチしていない年ピボットがあるのはやはり気になりますので、小さい時間足での動きを見ていきます。

こちらは、VIXのボラティリティを見るVVIXですが、小さな下落の波を見た場合のフィボナッチエクステンションが5に近く、チャネル下限でうろうろしています。バットかガートレーが成立すると、ボラティリティは爆上げしてくる可能性があります。これが何を意味するのかというと、株式、USDJPY、GOLDなど、動きが出そうな気配です。