今週のプライスアクションから、結構大切なものが見えてきた感ありです。ドル円、ユーロドル、クロス円が微妙な価格帯にいるほか、米国債のプライスアクションは見逃せないですね。来週のプライスアクションのシナリオと今の様子をサクッとシェアします。
フィボナッチとキーレベル:USDのプライスアクションに注目
Resistance and Support, Fibonacci: USD Straight Pairs, ZN1, ZB1
ドル円:132.163円で押し目を付けて、A-サイファー
ドル円は、すでに出現していた3ドライブパターンから反発して、注目の132.163円を上に抜けた後、先週金曜日にうろうろ状態でしたが、今週は、このレベルに押し目を付けたようなプライスアクションになりましたね。
特に、この132.163円の辺りには、日足の20MAが横に走っているほか、今週のウィークリーピボットがあったので、かなりの節目として意識されていたのがわかります。
現在は、サイファーとバタフライパターンのおいとこのA-サイファーという新種のハーモニックパターンが出ていますので、一旦はプルバックするシナリオを描けます。
いずれにしても、132.163円というキーレベルがサポートとなるか?に注目ですね。
EURUSD:トレンドラインを上に抜けたのですが、次のレジスタンス間近
ユーロドルは先週、ベアリッシュなブラックスワンがいる画像を掲載し、月足のトライアングルの下限ラインというレジスタンスでのプライスアクションに注目していました。
ブラックスワンのPRZ(潜在的反転ゾーン)は次のレジスタンスとほぼ重なっていたので、ここまでぶっ飛ぶシナリオも考慮していたので、上昇の動きには問題なかったかと思います。
で、日足のチャートにもブラックスワン。どうせなら、微妙にヒットしていない$1.10981か、少し上のオレンジの長期移動平均線をヒットしていただいて、その後、起こるであろうプルバックというプライスアクションを想定しておく方がよさそうですね。いずれにしても、下げてくる場合は、右上がりのトライアングルの下限ラインの下に再び押し戻されるかどうかに注目です。
DXY(ドルインデックス):ワンモアダウンありましたね
ワンモアダウンがありそうな気配だったドルインデックス(DXY)は、シナリオ通りワンモアダウンしてくれました。4月のマンスリーピボットのS1もヒットしてくれて、そこからわかりやすい上昇反転の動きを見せました。
なお、次のキーレベルは$98.903にあり、ここまでまたワンモアダウンを展開するのか、気になる所ではありますが、他の米ドルペアのプライスアクションと一緒に見てみると、少し見えてくるものがありそうです。
USDCADとUSDCHFのキーレベルでのプライスアクションに注目♪
こちらは、USDCADとUSDCHFの日足のチャート。
USDCHFは、年ピボットポイントのS1を微妙にヒットしていませんが、買いのブラックスワンがご登場。とはいえ、PRZ(潜在的反転ゾーン)は少し下にあるので、このキーレベルを下に抜けてから、スパイクを付けて上昇する可能性も考慮します。
USDCADは、年ピボットポイントをヒットしています。キーレベルがレジスタンスとなりそうなEURUSDと似た感じで、USDCADとUSDCHFはキーレベルがサポートになるか?に注目です。
ドル円がキーレベルをヒットして反転を試みているので、週明けの米ドルの動きはかなり大切になりそうだというシナリオが描けませんか?
GBPUSDのブラックスワン
こちらはポンドドルのブラックスワン。PRZ(潜在的反転ゾーン)はもう少し上にあるのですが、プルバックしています。ポンドドルが先行指標になっているのかはわかりませんが、週明け、一旦反発を試みるかどうかに注目です。
その他、ユーロ円、ポンド円、カナダドル円に売りのハーモニックパターンが出ていますが、先週記載した年足ピボットポイントのほか、今月のマンスリーピボットなどがどこにあるかを今一度復習しておきましょう。
ゴールドもフィボナッチとキーレベルを手前にブラックスワン
ゴールドのキーレベルは、年ピボットポイントのミドル値$1946.97と年ピボットポイントの$2057.73。現在、$2057.73の手前にいます。
こちらは週足のチャートになりますが、直近の上昇のフィボナッチエクステンションのレベルを見ると、4.618%はほぼヒットしている状況。どうせなら、レジスタンスの$2057.73とフィボナッチエクステンションの5%を狙っていただいた方がわかりやすいです。
シルバーは、キーレベルの$25.438を上に抜けてから、下抜け。途中に空けた窓は、このレベルの上にあるので、ここまで上昇してくるシナリオをオンにしています。
米国債のZN1とZB1:年ピボットポイントというふたをヒットしてからうろうろ
米10年債フューチャーズ(ZN1)、2年債(ZT1)、30年債(ZB1)のうち、ZN1とZT1は、年ピボットポイントのほんのちょっと手前でプルバックしているのですが、ZB1は年ピボットポイントをヒッとしてプルバックしているというのが大きな絵柄になります。
先週記載した米10年債の金利のチャートでも、反転してきているすぐ下にあるオレンジのラインは今年のピボットポイントで、節目にいることがうかがえます。先週の内容は有効ですが、ZB1やZN1が、短期的に反発しても、下落を再開するのであれば、ドル円、DXY、ゴールド、EURUSDの次の動きが少し見えてくる感あり。
いずれにしても、ZB1は年ピボットポイントを少し上に抜けた後、ヘッドアンドショルダーズパターンのようになって落ちてきているというのが肝です。先週の記事もご参照ください。
DJI、SPX、NDQ:ベアマーケット中のラリー継続。でも、GET READY!
US100、NQ1、SP500:フィボナッチエクステンション3.618%、ボリンジャーバンド
上昇しては下げるという荒い値動きのUS500たちですが、これまでに記載したように、US100(ナスダックキャッシュ)のキーレベルは今年のピボットポイントがある$12652.35。US500(SPXキャッシュ)は、年ピボットポイントのある$4050.72。US30(ダウキャッシュ)の年ピボットポイントは$32898.38で、次のキーレベルは$34000あたりになります。
なお、US500は、金曜日に、直近の上昇の波のフィボナッチエクステンションの3.618%をヒットしています。フィボナッチエクステンションの5%まで上昇するのであれば、そこには$4331.20という次のレジスタンスがありますが、$4190あたりが結構なレジスタンスになるシナリオはオンです。
先週記載したように、ブリッシュなトレンドが再開したというよりは、キーレベルの間を行ったり来たりしながら、じりじりと上がっている感ありのすっきりしないプライスアクションです。来週も、引き続き、米国債と米ドルの動きに反応する可能性がありますが、現時点での目線は、ベアマーケット中の反発ラリーでいずれは下落再開というシナリオをオンにしています。
ダークホースのGER40とDAX:フィボエクステンションが健在。UK100は7874をヒット!
DAXとGER40(ドイツ株価指数キャッシュ)と、UK100(FTSE100)のプライスアクションはすごくて、UK100は記載していた7874というレジスタンスを上に抜けています。
現在は、このキーレベルでうろうろしていますが、売りのバットパターンというクラシックなパターンが登場。なお、このバットパターンが使っている高値とは別に、画像左の方にあるもう一つの最高値に対するフィボナッチリトレースメントレベルの88.6%は、黄色のボックスの上限の7948あたりになります。最高値を使うのであれば、7948あたりまで上昇してもおかしくはないです。
何れにしても、UK100は、フィボナッチリトレースメントレベルの88.6%という最後の砦を突破するのか?それともすでにつけている最高値を背にして下落に転じるのか?週明けのプライスアクションを待ちましょう。
GER40のキーのレジスタンスは16144.56ですが、すでに売りのブラックスワンがいるのと、あと少しで長期足のボリンジャーバンドがレジスタンスになりそうな気配。DAXとSX5EのEuro Stoxx 50も、以前記載したフィボナッチエクステンションの4.618%と5%のエリアにいますので、ニュースが何であれ、テクニカル分析ではプルバックを示唆していることも頭の片隅に置いておきましょう。
AAPL、META、TSLA、BAなどのプライスアクション
ボーイングはギャップダウンというプライスアクションを見せてくれました。ギャップを埋めるために上昇を試みた場合の最初のレジスタンスは、$206.92。これを上に超えられないと、$195あたりまで再び下げてくるシナリオが見えてきます。
TSLA(テスラ株)とAppleも動いているようで動いてない感じの環境。METAは$229あたりにフィボナッチエクステンションの4.618%があります。すでに売りのブラックスワンもいるので、このレベルをヒットしたら、プルバックというプライスアクションが想定できます。
Googlは、すでにフィボナッチエクステンションの4.618%をヒットして、金曜日は少しだけ上に抜けている状況。$110.74まで上昇することも想定できますが、売りのサイファーパターンもすでに出ているので、レジスタンスゾーンにいるというシナリオをオンにしています。
VXX iPath S&P 500 VIXのフューチャーズやVIXとVVIXといった恐怖指数は、ずるずると下げてきていますね。そんなにリスクなしの相場なのか?何か、気持ち悪い感じではあります。
今週の動きで市場が意識したのは、米30年債の価格と10年債の金利がサポートやレジスタンスをヒットしていることではないでしょうか?FEDが利上げをホールドするのかどうかを考えるより、チャートを見る方が大切な場面のように見えます。米国債が短期的に買われて、金利が短期的に落ちても、かなり強固なサポレジが機能すれば、流れが変わります。
今週はいよいよ流れが出るかと思ったので、先週「Get Ready(準備しておきましょう)」と書いていたのですが、流れはまだ出てないです。来週流れが出るのか、また1週間うろうろされるのか?こればかりはわかりません。CNNのFear & Greed(恐怖と欲)指数は67ですので、まあ、70を超えてくるのを待ってもいいですね。笑
また、前回記載したように、今年のピボットポイントだけではなく、4月のマンスリーピボットなどがどこにあるのかもきっちりチェックしておきましょう。
また何かあればアップしますね。