DXYとドル円は国債と一緒に動きましたね。そのためEURは反対方向に動きましたが、ポンドも金利と一緒に動いていました。特にドル円とDXYは教科書通りというか、フィボなっち、ピボットポイントなど、学んだこと通りに動いてくれたような気がします。DXY and USDJPY moved alongside US notes while EURUSD pulled back due to a trendline and moving average having acted as resistance. The prices of DXY and major currencies are at an interesting level but if we look carefully look at their chart, the prices of DXY and USDJPY in particular showed a textbook move.
ドル円とDXY:学んだことを生かせたとき素直に喜ぼう
USDJPY and DXY Textbook moves
(注:この記事は2018年9月8日に投稿していたものです)
週足20MAやハーモニックなど要素が重なる場面
ドル円の日足に潜んでいたホワイトスワン
これは日足のチャート。買いのホワイトスワンで反応しているのが見えます。
水曜日に、4時間と日足のボリバン2シグマで抑えられて下落したドル円は、フィボナッチエクステンションの3.618%、オレンジのチャネルの上限、週足20MAにタッチして反発してきました。
ドル円の4時間で見える週足など長期足の移動平均線
USDJPY は、金曜日に小さい上げの波が伸び切って下落し、110.75あたりで下げ止まり。ここには月足の20MAがいます。現在、日足、月足、週足の順で20MAが並んでいるので、週足が月足をクロスするまではまだ下げのリスクもありそうですが、月足20MAは結構なサポートです。
ドル円の場合、JPYのフューチャーズが、先にフィボナッチのキーレベルに到達して売りに傾いたのですが、レンジのような横向きの動きにはあまり変わりがなく、どちらにも転びそうなので、見るべきは金利ではないでしょうか?
ドルインデックスは大きなクラブから小さな買いのディープクラブへ
DXY (ドルインデックス)は、NFPとチャネルのミドルラインが効きました。DXYはクラブパターンで撃沈後、高値からのフィボナッチエクステンションが4.236%に到達したところで、小さな買いのディープクラブが出現し、先週の想定通り、日足の20MAか25MAまでグランピルの法則で戻ってきて上抜け。年ピボットのある位置は直近の下落への50%戻しレベルでここでもみ合った後、下落。
茶色のチャネルのミドルラインに来たところで、NFPなどの好材料に支えられて上昇しています。緑のラインはここしばらくの安値を結んだライン。これを上抜けてきているので、来週は、このラインとチャネルの上限あたりまで下落し押しを付けると、再度上昇という目線です。ただし、このラインとチャネルの下に潜り込んでしまうと、緑のガートレーも候補。
重要なのは、大局は上昇していますが、2月からの上昇に対して38.2%のフィボナッチレベルまでさえも押し目をつけていないという環境なので、ドル急落というのがあっても焦らないことだと思います。おそらくこのままドルが上がるかは下記でレビューする金利次第です。
EURUSDは小さな買いのバットパターン
EURUSDは、価格が伸びなければ買いの618パターンを形成する可能性も考慮。DXYと同じく、大きな下落に対する38.2%のフィボナッチリトレースメントレベルは達成していません。現在、また日足の20MAで、買いのバットパターン。このバットで再度吹き上がるか、それとも少し上がってチャネルが機能し、もうひと下げし年ピボットを再テストするかという場面です。再テストした場合、EURUSDは1.19あたりまで上昇する可能性を考慮。しばらくはチャネルが機能するかを見ていきます。
スイスフランはすでに売られ過ぎ!?
USDCHFは、DXYと異なり、38.2%までリトレースし、50%まであと少しというレベルです。スイスフランは売りポジションがたまっていたので買い戻しが始まってもおかしくはない状況が続いていました。クラブパターンを形成する可能性があるCHFのフューチャーズ。クラブパターンで、一旦プルバックをしても、再度支えられると、1.044まで再度上昇。
あるいは今の価格帯から上昇する可能性もあり。いずれにしても、1.044あたりは大きな下落と上昇の波の50%と38.2%のフィボナッチリトレースメントレベルが重なるので強力なレジスタンスとなる可能性があります。
USDTRYはガートレーが効いた? もうすぐ日足20MAのサポート
週足と月足のボリバンはみだしで、ガートレーを形成したように見えたUSDTRY。ずるずるとおちてきて、金曜日には日足20MAの少し上。この日足20MAで支えられると短期的に反発する可能性がありますが、黄色のガートレーとピンクのバットも考慮中。NFPやDXYに関係なく下げてきたので、単体でテクニカルを見ていく方が良いのかもしれません。
週足のボリバン2シグマの下にようやく潜り込んだので、下げが継続=トルコリラの買い戻しの動きが継続するのかもしれませんね。日足の20MAの下にもぐれば次は今月のマンスリーピボットのある6.177がターゲットです。
GBPUSD 日足20MAがサポートとなるか
GBPUSDは、買いの5.0から買い上がり、売りの5.0と年ピボットの重なるエリアで反落した後、キーレベルが1.29だったのですがここまで週明けに一気にギャップダウン。今週は、ギャップを埋めるべく上昇した後、日足20MAに向かって落ちてきているのでしょうか?日足20MAで支えられないとチャネル下限とガートレー・バットもどきのできる0.786か0.886あたりまで下げてくると想定。
AUDUSDとUSDCADは反転の可能性あり?
AUDUSDには、またまた買いのバタフライ。フィボナッチエクステンション2.618、フィボナッチプロジェクション1.618の重なる今の価格帯は、2016年1月の安値への0.786戻しレベルです。バタフライのPRZ(潜在的反転ゾーン)がもう少し下まで伸びる可能性も示唆されていますが、0.70759あたりまで来ると、下ひげの長い陽線が出る可能性もあるので、要注意ですね。
USDCADは強烈に上げてきたのですが、フィボナッチエクステンション4.236をヒットして年ピボットR1ミドル値の1.31864がレジスタンスとなっているので、上抜けを少ししても急落には注意です。
米10年債のブラックスワンと30年債のガートレー
米国債の動き次第で相場は大きく動く可能性ありそうですね。米中期金利が、日足20MAをレジスタンスとして落ちてきたのですが、現在、年ピボットS2にいます。少し跳ね上げて、さらに下抜け、水色のガートレーとなるのか? ドル円は連動するので、金利はしっかり見ていきましょう。ハーモニックパターンが完成した米国債などは最後の過去記事をご参照ください。
原油の週足のバタフライパターンをお見逃しなく! Watch this space!
原油は、年ピボットR1とR2の間でうろうろしていますね。週足のバタフライのPRZのマックスラインがは年ピボットミドル値の78.74と重なります。ここまでの上昇もシナリオとして可能性がないわけではありません。
NDXやダウ
NDX の方が、DJIやSPXに比べてインパルシブな波で落ちてきており、年ピボットR2が当面のレジスタンと考えています。
DJI は、NDXに比べて、下落の仕方がジグザグしています。この後、やはり、0.886まで上昇し、ギャップを埋めてバットを形成するのか注目したいですね。US30の方では3ドライブが検出されておりますが、PRZの最上限はもう少し上なので、来週上げてくる可能性があります。ただし、小さな波では伸び切っているので、まだまだ上がるという目線にならず気を付けたいところです。引き続き、DJI、SPX、NDXなど、主要インデックスでダイバージェンスが出てくると要注意ですね。
SPX は、ピンクのチャネルと緑のチャネルが有効ですが、直近の高値に向けてギャップを埋めるために上がってくる可能性もあります。ピンクのチャネルの上限がレジスタンスとなるか、もう少し様子見です。
Dow futures YM1は、スリードライブパターンになっていますが、上昇する余地はあります。US30のフィボナッチプロジェクションもご参照ください。
SPX’s futures ES1も、ジグザグとしていますが、反発も想定。XLF(SPDR金融セクターETF)は、売りのサイファーの可能性。
米金利や原油などに触れた過去の参考記事
「ボラのある相場とEURのサプライズな動きに注意 Volatility & a surprise move in EUR?」
5月の記事「原油、EURCHFなど長期足に潜むハーモニックパターン! EURCHF, WTI HARMONIC PATTERNS」
6月の記事「Bullish US stocks, Gartley in US Bond 株式はまだブル強し, 米30年債はガートレー」
8月の記事「EURUSDのバタフライ, 豪ドルのバタフライ/ブラックスワンは有効 EURUSD’S BUTTERFLY VALID」