NFPで不発に終わり、週末に投稿していた節目のレベルをギャップダウンした金利や株式指数は、今日の巻き返しの動きも強烈ですね。ユーロなどにも動きが出るか引き続きプライスアクションに注目です。今日はドル円に焦点を当てて、検出されているハーモニックパターンから見えてくることをシェアします。Watch out USDJPY’s vicious move!
ギャップダウンからの巻き返しがすごい!
A spike in USDJPY vs ABCD pattern
(注:この記事は2020年3月10日に投稿していたものです)
ドル円 vs ユーロドル
ユーロペアに居座る売りのハーモニックパターン
先日投稿した「ユーロ vs センチメント:EURペアのハーモニックパターンに注目♪ EUR’s potential reversal」で記載していたユーロペアに現れた長期足でのハーモニックパターン。ユーロドルの場合、今朝は、以前から記載しているキーレベルの$1.13986が機能している相場です。日足には売りのシャークパターンが潜んでいます。
ユーロドルで強烈なレジスタンスを築いている価格帯は、今月のマンスリーピボットR3がある$1.1468、ウィークリーピボットR1がある$1.1455、そして長期の移動平均線がある$1.1454。短期的にはシャークパターンで反応した下落の波が勢いのある推進波ではなく、1時間足では買いのガートレーが居座っています。
次の大きな節目で年ピボットR1のある$1.15721が目前の相場環境。そのため、短期的にレジスタンスを再度テストする可能性もある厄介な相場です。年ピボットR1をテストした場合は、長期足にはシャークパターンがいますので、売り勢力が手ぐすねを引いて待っていると思います。
その他、引き続き、ユーロポンド(EURGBP)は、0.86858がキーレベルで、ユーロニュージー(EURNZD)にも、月足で売りのディープクラブパターンが潜んでいる環境です。
ドル円が見せた強烈な上昇劇 vs ABCDパターン
ドル円は、「チャートパターン vs センチメント vs 金利:Interest rates at crucial level」で探索したように、米国債の利回りの動きとどのように同期するかを見ていました。この記事で触れた小さな逆三尊からはギャップダウンしたのですが、「ザ・伸び切りゾーン」での下攻めの値動きであり、弓を思いっきり引っ張ったような動きの後の反発はやはり半端ない動きでした。
NFPでは不発で、続落したのですが、売りのセンチメントが強くても、フィボナッチのレベルでは、すでに「尻尾」にいたため、売りのポジションを持った場合は切らされそうな嫌な雰囲気の相場でした。
今朝のドル円がつけた101円前半から105円までの強烈な反撃は、週足に形成されたABCDパターンでの反発です。
このまま一直線にターゲットまで上昇というよりは、ジグザグと波を築く可能性もありますよね。すでに今日のアジア時間で上昇しきっているので、一旦プルバックしてからまた上昇というように、ABCのような動きになれば理想です。
この調整の動きの間に、売り買いでほんろうされないように気を付けたいですね。ドル円と米国債利回りが上昇し始めると、次に気になるのはゴールドや米株式の動き。
コモディティ:ゴールドとシルバー
ゴールドのキーレベルは、$1684.76.このレベルを今日も超えられていませんが、気さからの下落は勢いのある推進波でないため、ユーロと同様、再度レジスタンスをテストする可能性があります。シルバーには、売りのABCDパターンが形成されており、何回か指摘した$17.273がレジスタンスとなっています。
SP500とダウもキーレベルから反発
先日のNYセッションでの強烈なギャップダウンから、反撃を開始しています。本日のNYセッションでも引き続き反撃を想定しますが、レジスタンスとなる節目は明確です。そのレジスタンスまで戻すかはわかりませんが、SP500の明確なラインは、年ピボットのある$2969.2。ここには空いた窓もありますが、ここまで、ABCと調整波のような動きで上昇した場合は、オシレーターとのダイバージェンスや形成される可能性のあるハーモニックパターンを見ながら判断していきます。このレジスタンスとなる節目が機能すれば、買い上げたとしても、再び下落するシナリオを描いています。
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