チャートパターン vs センチメント vs 金利:Interest rates at crucial level

昨日から3つ目の投稿です。笑 昨日投稿したゴールドやユーロドルについて触れた記事と、本日投稿のダウのフィボナッチウォークの記事と合わせてご参照ください。お腹がいっぱいになるほどの情報をリアルな環境で提供してくれている相場は、見逃せない学びの相場。コロナウイルスなどニュースに頼らず、見るべきものを見ておきたい週末になりそうです。A little change may bring a big change.

小さな逆三尊が何かをもたらすか、それとも。。。

Inverse Head and Shoulders in play?

(注:この記事は2020年3月7日に投稿していたものです)

FXトレードと合わせて、相場というものを学び始めると、必ず学ぶことがあります。それは皆さんもご存知かも知れない米国の金利の動向です。金利の絵を見ておくと、ドル円の絵、さらにはゴールドや原油、ビットコインなどの絵も見えてくるため、「ザ・相場」の見方が変わります。

金利のチャートパターンとXLFのMACD

米10年債の金利の節目

先日投稿したドル円と米国債。出し惜しみせず、NFP後の動きを再度見ていきます。

US10Y Head and Shoulders 7 March 2020 米10年債逆三尊と年ピボットS2

米国10年債の金利は、年ピボットS2まであと少しという場面でNFPとなり、その後、瞬発で上昇せずに、うろうろしました。このうろうろした動きで、皆さんも気づかれているのは、逆三尊(Inverse Head and Shoulders)というチャートパターンではないでしょうか?

年ピボットS2でこのような動きを見せると、下げ止まりの可能性があると考えられますよね。4.618%とあるのは、画像に掲載していない左にある高値と安値を使ったフィボナッチエクステンションの4.618%です。「伸び切りゾーン」での逆三尊が意味するものは?

仮に、米10年債が反発を継続するのであれば、ドル円を売っていくのはリスクがあります。その一方、金利がこの年ピボットを下抜けするとドル円はもう少し下落という想定ですが、金利のフィボナッチエクステンションの4.618%の次は、5%であり、ここからは下げ幅が伸びにくい相場環境のようでもあります。開いた窓もあり、金利が上昇するシナリオも考慮するタイミングに来ているのかもしれません。

米30年債も節目でレジスタンス?

米30年債のチャートは、わかりやすい価格のチャートにしています。同じ画像はトレーディングビューでご覧いただけます。目立つレジスタンスは年ピボットR2。画像中の薄い紫で描画したパターンから見えるのは、シャークパターンの可能性。さらに、2018年末の安値と2019年1月の高値を使ったフィボナッチエクステンションは、もう少しで3.618%に到達します。10年債の金利が逆三尊、30年債もレジスタンスにいるため、米金利に変化が出る可能性を少しは想定できます。

XLFが下げれば、78.6%に注目

SPXに多大な影響を与え、金融セクターのETFとして知られるXLF(金融セレクトセクターSPDRファンド)にも、フィボナッチレベルが存在しています。短期足では、MACDと価格の動きがダイバージェンスを見せており、短期的な動きがやはり気になりますね。ここまで米金利の反発について記載したのですが、XLFのチャートは少し不気味で、もうひと下げする可能性があります。トレーディングビューをご覧ください。

年ピボットS1を割り込んだため、買い上げる圧力がいない場合、さらに下げる可能性も考慮します。$24あたりは、フィボナッチリトレースメントの78.6%、青のチャネルのミドルライン、さらに、2月の下落の波で見たフィボナッチプロジェクションの4.618%が存在します。

1月27日の押し安値と2月12日の高値を使ったフィボナッチプロジェクションのレベルが画像の右側にありますが、今週、3.618%をヒットしたものの、年ピボットS1が壁となり上昇できていない環境です。この場合、米10年債の金利はもう少し下げてくる可能性もありますね。

XLFが反発した後は、逆三尊もあり?

こちらはトレーディングビューでもご覧いただけるXLFの2時間足です。紫のバタフライ/クラブパターンの後、年ピボットS1を上抜けて、金利と同じような逆三尊を築くシナリオと、このまま年ピボットS1が壁となり、$22ドルあたりまで下落するシナリオが描ける面倒な相場です。

金利の動きをしっかりと追っていき、同期するタイミングを見ておくと、ドル円、ゴールド、原油の動きもわかりやすくなると思います。

ゴールドについては、先日の「NFP+金曜の手仕舞い+フィボナッチ=まさかのドル買いと株式の反発?ゴールドとシルバーのダイバージェンス」をご参照ください。

まとめ:センチメントは売りの相場です。フィボナッチには、エクステンションの5%を超えた次のレベルもあるため、絶対反発するという保証はありません。そのため、チャートパターンとプライスアクションなど、根拠が揃うのを待つのが賢明です。金融セクターの反発があれば、テク株にも波及する可能性がありますよね。月曜以降、またプライスアクションを見ていきましょう。

その他のハーモニックパターン

買いのA・ネンスター:マイクロソフト

買いのバタフライパターン:フェイスブック、Russell 2000

買いのA・サイファー:シティグループ

買いのバット:JPモーガン