今週、株式が再度下落し、金曜日の時点で重要な場面に突入し、ブルとベアの意見が分かれていると思います。DJI and other major stock indexes tumbled further but the price action of Friday leaves some questions.
米株式の暴落を止めた人:フィボナッチエクステンション
(注:この記事は2018年2月10日に投稿していたものです)
株式が動いていますが、先週のレビューから、EURUSDなど、実はあまり目線が変わらなかった今週です。短期でサクッとEURの下げを取るなどできたと思うのですが、大きな節目にタッチしていないままの状況という事実がなかなか頭から離れずといった週でした。
EURUSDはブラックスワン VS ワン・モア・アップ(One more up)
これは週足のチャートです。EURUSDは、引き続き下落してきました。先週のNFP後、押し目を待ってロングと思ったのですが、下げ基調でした。膨らんでいたEUR買いのポジションも調整されていたのでしょうか?日足はDOJI。
EURに関連する金利の価格のチャートは反発してきたので、金利は下げ。したがって、一緒に下げたという見方もできます。
ただし金曜日の動きから、金利がもうひと上げあるのかも気になるところです。GBPUSDも同じ目線です。EURUSDは、下落トレンドがすでに始まっているという見方と、ワン・モア・アップ(One more up)という見方の双方ができるように見えます。
ブラックスワンのPRZ(潜在的反転ゾーン)の一発目で反応していたため、下げてきたのは想定できたのですが、今一つすっきりしないのは、以前の記事で書いた、1.2615あたりの年ピボットポイントR1、週足上からのトレンドライン、そして少し上にある週足の800MAをタッチしないままという状況です。
また、ブラックスワンのBで下げてCから上がっている形が123と推進波に見えます。そのため、今週の下落は第4波でまだ最後の5波があるという見方も優位性があります4時間足の200MAで支えられてブラックスワンですので、ここから反発するかどうかを見極めたい場面ですね。なお、EURと反対の動きを魅せるDXYは、大きな売りのバットが出て、今週の木曜日と金曜日でダブルトップのようになっています。
以前と同じく、年S1のある87ドルあたりまでもうひと下げしてくれれば、DXY買いに同期して、EURUSDの長期売りポジション保有という目線です。
USDJPY(ドル円)は、ネンスターというバタフライのいとこ
株の下落が再開すれば、円買いに走りそうですが、日足の買いバットパターンで反発してから、月曜に急落。また反発して、また下げてきてという感じです。日足のバットのPRZはまだ生きていますので、このまま再度110円ミドルからバットのネックライン110.800あたりまで、再度上昇する可能性もあります。
現在、4時間ABCDパターン、1時間はネンスターというバタフライに近いパターンも出ていますが、上値も重いですよね。ネンスターになる前はH&Sに見えて、ネックライン割れで安値更新となり、ここで売った方はアッパーカットを食らった形です。一方、投機筋の円の売りポジションは意外にも大きな変化がなく、円を本格的に買い戻していない印象も受けます。
何が要因となるかはわかりませんが、買い戻しが始まると、バットやネンスターのPRZを突き抜け、年ピボットのある107円前半あたりまで、ショートというコースも想定しています。110円あたりの節目には日足と月足の25MAが重なってくるので、上を目指すのであれば、勢い良く抜ける材料も必要となりそうです。
また、BからCまで一旦高値を付けていることを考えると、青いラインでは半値戻しの50%、つまり、ネンスターの中のBからDへの2という数字と、この50%で、売りの5.0パターンというお化けもでてきそうです。そのため、ドル円は月曜はまず様子見です。お手上げです。
BTCUSD(ビットコイン)ガートレーパターンvsチャネル
BTCUSDは、先週 一時間足で8,254ドルあたりで下げ止まり、バットパターンが形成された後、やはり、下抜けし、現在は検出されたガートレーパターンから反発してきています。
画像中、日足20MAもだれてきており、赤のチャネルを抜けてきてくれないと、なかなか買い目線になりづらいかもしれません。
ガートレーが目指す下落に対するリトレースメントのレベルで注目したいのが、38.2%レベル。ここには、年ピボットと週足の20MAがいます。すでに日足20MAは週足20MAをデッドクロスし、38.2%レベルの少し上には日足の50MAも覆いかぶさってきており、ここまで上がってくると再度売りが入る可能性もあると考えています。
ガートレーが出現した時に頭の片隅に置いておきたいのは、ガートレーの0.786のレベルは、バタフライのB地点ともなることです。ですが現在は、予想をせず、ガートレーで支えられて上がってくるか、このまま失速かはわかりませんが、上げ方に勢いがないですよね。昨年12月までのあの勢いはどこに行ってしまったのかと思うほど、ジグザグと上がってきていています。
資源・コモディティ:ゴールド
ゴールドも週足のシャークパターンで落ちてきてから、現在はバタフライが検出されていますが、半値戻しの50%の1300ドルのエリアで買いの5-0パターンができる可能性もあります。買いのバタフライで反応しているのですが、1300ドルあたりは日足の50MAも走っているので、より根拠のあるサポートにはなりそうです。先週のウィークリーレビューと同じく、まだ上目線も捨てておらず、月曜日に下げ止まるか様子見です。
SILVERは買いのクラブパターンで下げ止まっているので、こちらも要注意です。
フィボナッチツールがはじき出す数値が活躍したDJI(ダウ)
ニュースなどで大きく報道されていたDJIの下落ですが、ここでもフィボナッチが活躍しています。暴落というルールのなさそうな相場でも、やはりフィボナッチのレベルは無視できないようです。高値からギャップダウンした安値を使ったフィボナッチエクステンションのレベル5.0できれいに止まっていますね。
またDJIは、上昇途中にたくさんのギャップを作ってきました。このギャップのいくつかは埋められてきており、埋められたギャップが、今度はレジスタンに代わる可能性もあります。
金曜日までの下げからの反発が、金曜日なのでショートの手じまいか、ここからブルが巻き戻しているのかわかりません。キーのレジスタンスとサポートのどちらを抜けるかを月曜日に見ていきます。
小さいピンクのバットにも反応しているようですが、サポートエリアを大きな陰線で向けてきた場合、下げが継続する可能性があります。SPXとNasdaqも似たようなパターンを形成しています。
ダウについては、過去記事もご参照ください。