先週は「ザ・節目」から反発を試みているEURUSDのプライスアクションがわかりやすかったと思います。ドルスイスも「ザ・節目」を境に行ったり来たりした相場。WTI原油は下落後、キーレベルを下に抜けている状態。今週注目したいペアなどをサクッとシェアします。
ギャップのある相場なので窓埋めを待つ
Bollinger Bands and gap filling will be in play.
市場が意識する価格ラインが効いている相場
A-サイファーとブラックスワンが潜むEURUSDは$1.17227に押し目
ユーロドルは、以前から検出されていたブリッシュなブラックスワンのPRZ(潜在的反転ゾーン)が重なる$1.17227というキーレベルを少し下抜けた後、この価格ラインを上抜けて押し目を付けています。
が、以前に記載したヘッドアンドショルダーズパターンのネックラインで突っかかっています。引き続き、ヘッドアンドショルダーズパターンとトライアングルのどちらかのシナリオは、ズームアウトした際の大きな絵として頭の片隅に維持しています。
ブリッシュなブラックスワンから見えるターゲットの第一候補は、$1.19193。次の$1.19800あたりはサポートになったり、レジスタンスになったりした価格帯なので、ここまで上昇するとある程度の手仕舞いも入ると想定します。
その一方、再び$1.17227を下に抜けると、$1.15785あたりから$1.15000あたりのエリア、$1.14800あたりが下落先の候補となりそうです。トレンドレスな相場なので、もう少し様子見です。
ドル円の109.106円あたりでのプライスアクションに注目
引き続き、ドルインデックス(DXY)の大きな節目は$94.371。ドル円は、109円前半あたりがキーの価格帯になりそうです。この辺りには超長期移動平均線が下から上がってきており、サポートになるか?という場面。
このレベルを下に抜けた場合は、次のキーレベル108.560円あたりが再びサポートになるか見ていきます。また、少し気になるのは、価格とオシレーターの関係。2週間前の記事で書いたダイバージェンスでも、とりわけヒデゥンダイバージェンスにも見える絵柄ですので、どこかで反発してくる可能性には注意したいです。
その他の米ドル関連のペアを見ると、USDCHFは、キーレベルの$0.91794を下抜けた後、再び下に抜けていますが、日足のチャートでは、長期移動平均線と短期移動平均線が絡まってきているような状態にも見えるので、もう少し様子見です。
ディープクラブが効いたEURGBPとGBPJPYのレジスタンス
ポンドドルは、6月の高値と7月下旬の安値を使ったフィボナッチリトレースメントレベルの50%がある$1.39050から$1.39070のあたりが、意識されている相場ですが、木曜日に下落した後、金曜日に下落した分をかき消す上昇を見せています。7月下旬からの動きはジグザグとしたプライスアクションですので、$1.38770あたりを上に抜けてくると$1.3928あたりまで上昇する可能性もありそうというシナリオを持っておきます。
先週投稿したEURGBPは、ディープクラブパターンが効いた格好で、上昇していますね。短期的にプルバックをした後、再び上昇するかに注目です。
キーレベルの153.37円の手前で移動平均線にも押されて下落したのがポンド円。4時間足のチャートでは、移動平均線が絡まってきているレンジ相場なので、もう少し様子見です。
その他クロス円では、ユーロ円にブリッシュバタフライパターン、スイスフラン円にブリッシュなA-サイファーパターンが検出されているので、短期的に円売りとなってクロス円が再び反発する可能性も考慮しています。
USOIL:マジかよ~!キーレベルの$69.65を下抜けてますよ
先々週からどっさりと落ちてきているのが、MT4でも表示できる原油のフューチャーズ。以前から記載している$69.65の下に押し戻されて、超長期移動平均線も上からかぶさってきている相場。
ゴールドとシルバーは先々週の下落から、回復を見せていますが勢いがなく、ゴールドは、キーレベルの$1807.07が、再び目の前に迫っている相場。さらに、$1807.07の手前に、超長期移動平均線と日足の20MAが居座っているので、現在の反発上昇の動きは、ダウントレンドに対するカウンタートレンドの可能性という目線もシナリオに入れています。
株式:また、空けたギャップ(窓)。埋めるのを待ちましょう
DJI(ダウ)、SPX(S&P 500)、NDX(ナスダック)、GER30
DJI、SPX、NDXのキャッシュであるUS30、US500、US100、そしてドイツのGER30がギャップダウンして始まった今週の相場。
US500とUS30には、現在一時間足で、ブリッシュなブラックスワンが出ているので、窓埋め(ギャップフィリング)の動きになるのは納得できますが、ギャップを埋めた後どうするのか?
例えば、US500が再び上昇するのであれば、ターゲットは$4496あたり。US30は$35660あたり。それでも、GER30はすでにヒットしてほしかった16000をヒットしてから下落しているので、GER30の動きに注目です。なお、注目しておきたいのが、この16000あたりは日足と週足のボリンジャーバンドの2シグマが重なるエリア。ボリバンがレジスタンスとなるパターンになるのか気になりますね。
先週記載したフィボナッチの「ザ・伸び切りゾーン」にいる米国株式指数、特にUS100は、反発しても上昇を継続するか微妙なので、急落しても慌てない、上昇の動きについていくなら引き続きリスク管理を徹底した方がよさそうだという目線です。
まとめ:先週触れたオシレーターと価格の間のダイバージェンスや、レジスタンスとして機能している長期足のボリンジャーバンドなど、テクニカル分析の基礎が機能している相場です。引き続き、チャート上では見えない要素が動き出しているのか?気になる相場です。
今週も短いですが、何かあればアップデートしますね。