ユーロドルの5-0パターン、GBPUSDのブラックスワンのほか、CADJPYなどはテクニカル分析の基本を活かす相場

前回の投稿でブラックスワンを使って想定航路を描いてみたSP500は、なんだかそのように動いておりますね。ハーモニックパターンと節目が少しずれていたUSDCADも想定内の動きをしています。先週の「かなり重要です」と書いた相場環境から、今週も同じ状況を引っ張るのか、それとも、パチンと弾けるのか?SP500 is following a path in a blackswan and this week may see a potential volatility.

また一つの新たな発見!素直に喜ぼう( ^∀^)

Harmonic patterns and fibonacci levels may be indicating potential volatility to come.

(注:この記事は2019年7月14日に投稿していたものです)

習ったことを生かして、チャート分析ができた時、素直に喜んで損はなさそうです。2018年9月投稿の「ドル円とDXYの下落と反発は教科書通りではなかったでしょうか?Textbook moves in USDJPY&DXY」に記載していたような場面を思い出しますが、テクニカル分析など学んだことをチャート上で見つけた時、励まされますよね。

夏に出るハーモニックというのは、「EURUSDのバタフライ, 豪ドルのバタフライ/ブラックスワンは有効 EURUSD’s butterfly valid」で扱った内容になります。

チャネルやトレンドラインが効いている相場

ユーロドルのリターンムーブ

EURUSDは、6月半ばの安値を割らずに、勢いのある波を形成して上昇してきましたが、行きついた先は、お気づきのように、下抜けしていたチャネルの下限。そしてこの動きは、まさにリターンムーブですね。

EURUSD Return move to Channel ユーロドルのチャネル下限へのリターンムーブ

前回の投稿で記載したオレンジの想定航路を残しています。今週、チャネルの下限を上に抜けて、さらに反発か?と思わせたのですが、日足20MAがレジスタンスとなり、再度下落。

そして、またもやチャネル下限にリターンムーブとなり、紫のチャネル内でジグザグ状態ですね。

今いる価格帯は、6月24日の高値へのフィボナッチリトレースメントは、38.2%(画像では61.8%)です。なお、たった今の段階では、グレーのボックスで囲った動きは、5波からなる推進波。そして、紫のチャネルに内の動きは調整波とも見えます。

金曜日には買いの5-0パターンが検出され、売りがスクイーズされた格好に。パターンから見えるターゲットは1.1313で、ここからチャネル下限をまた上抜けか?と思わせる動きになっているのですが、明らかにレジスタンスがすぐ上にあるので、もう少しプライアクションを見たいところではあります。

オレンジで囲ったボックスは、フィボナッチリトレースメントの61.8%で、1.13324というキーレベルが待っています。ここまで上昇する可能性も考慮はしていますが、その場合は新たにチャネルを引いて、この調整波が一回り大きな調整波となるか、また、それに合わせて、ABCDパターンが検出されるか見ていきます。

USDJPYは売りのホワイトスワンから下落 

ドル円は、以前投稿していたターゲットの108.98円あたりで、日足50MAがレジスタンとなり、ここで、売りのホワイトスワンのPRZ(潜在的反転ゾーン)が検出されたため、見立ては間違っていなかったようです。その後、提案していた紫のチャネルを下抜けて、木曜日にはリターンムーブ。ユーロドルと同じようなプライスアクションでしたね。

USDJPY Channels ドル円のチャネルでのプライスアクション July 2019金曜日に下落後、買いのバットパターンが出ていたのですが、このブログでもご紹介しているように、バットパターンで使う88.6が逆数となる1.13まで伸びることを想定し、様子見。

安値を割ってきていますね。ドル円は、よく見ると、長期の赤のチャネル上限がレジスタンスとなりリターンムーブを付けて下落。金曜日には、濃紺の点線のチャネルのミドルラインという節目が意識されたプライスアクションを見せています。

また、緑の小さいチャネルのミドルラインとこの濃紺の点線のミドルラインが交差する場所にいますよね。この濃紺の点線のミドルラインを上抜けるか、それとも下に押されるか?プライスアクションを待ちましょう。

USDCADも引き続き、きわどい動き。シャークパターン vs チャネル

USDCADは、前回の投稿で気になっていた状況からあまり変わりなく、今週は、厄介なレンジですよね。引いていた濃紺のチャネルまで落ちてくるか、もう少しの辛抱かもしれませんね。なお、1時間足では、買いのブラックスワンが登場!そろそろ気を付けましょう。

ポンドドルとユーロポンドは、ハーモニックが効いている格好ですね。

前回の投稿で、「ポンドドルは、日足で買いのブラックスワンが再度検出されており、EURGBPは、4時間足で売りのサイファーパターン、日足で売りのバタフライが検出されていて反応しています。」と書いたので、短い時間足で上下しても、ポンドは買われるかな?という目線でした。結果、ポンドは買い戻されましたね。

豪ドル・米ドルは、日足と週足で居座る買いのブラックスワンが想定するターゲットに向かって上昇してきています。0.70305を抜けると次の直近のターゲットは0.7090あたり。

カナダドル円は、チャネル上限のプライスアクションとその後に注目

クロス円の中で注目していたカナダドル円は、チャネル内でジグザグしており、ブラックスワンからのシナリオを掲載していました。ふたを開けてみると、今週はレンジになっていますね。

チャネル上限までもう少しというところで、バタフライパターンが検出されています。後もう少しで、記載していた日足のボリンジャーバンドの2シグマと紫で示した日足200MAですね。バタフライパターンのPRZを見ると、かなり上の方にあるため、日足200MAやチャネル上限でのプライスアクションが出て、下げてきても、下げ止まって再度上昇する可能性があります。

どういうことかというと、チャネルの上側のラインの起点となった価格で、バタフライのB地点となっている価格、82.83円あたりまでが、第1波、今いる価格は、まだ第3波の途中であるという見方もできるからです。プルバックすれば、一目の雲の上限あたりがキーレベルとなります。また、一目の雲の中に、ピンクの日足20MAが下から上向きで上がってきています。ここはかなり重要なエリアですね。

コモディティ:WTI原油とゴールドはもうひと上げ!?

原油は、直近の上昇が推進波です。ユーロドルと同じように、現在チャネルでジグザグしていて、買いのAB=CDパターンが検出されていますが、注意しておきたいのは、日足では、大きな売りのブラックスワンパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)内にいるにすぎないという目線を忘れないことかもしれません。

$61.15はキーレベル。今のAB=CDパターンで上昇しても、62ドルあたりがレジスタンスとなる可能性があります。つまり、短期的に買われて、長期足の売りパターンで下落という方が、リスクリワードもよいのかもしれません。買いの深追いは禁物という場面のようです。

ゴールドも、横向きの動きで、トライアングルを形成している可能性がありますね。原油同様、もうひと上げあるかもしれませんね。

国債・金利 – テクニカルとフィボナッチ通り。反撃開始?

前回の投稿で、米国債がきれいに年ピボットS2から反発したのを見てみましたが、その後、上昇してきましたね。

US Treasury 国債のテクニカルとフィボナッチ July 2019

2.059%は、かなり意識されていたレベルですが、上抜けした可能性がありますね。

水色の上昇チャネルが有効であれば、さらに上昇となります。

ただし、短期足では伸び切った様相でもあるので、プルバックを待ちます。

株式指数:SP500のフューチャーズES1

SP500のフューチャーズ(ES1)は、テクニカル分析を学ぶにはとても役に立ちそうなチャートですので、見ていきます。

1.フィボナッチ数値、チャネルから見る節目

ES1 Blackswan and fibonacci ES1のフィボナッチレベルとブラックスワン

4時間足のチャートです。すでに日足でもブラックスワンが検出されている環境で、上げてきている相場です。

画像中、グリーンのエリアに注目します。安値からの立ち上がりの波のいろんな高値と安値を使ったフィボナッチエクステンションの1.618%、4.236-4.618%、2.618%が重なってきます。

グリーンのエリアに近い3020.25は意識される年ピボットポイントレベルでの節目です。描画したパターンを見た場合、青のブラックスワンでは、フィボナッチプロジェクションがすでに1.618%を超えています。

半分切れていますが、ピンクのパターンはネンスターパターンを想定したものです。このパターンは、フィボナッチプロジェクションの1.272%を使います。オレンジのパターンは、ブラックスワンでよく出てくるフィボナッチプロジェクションの2.0を使っています。

チャネルを見てみます。濃紺のチャネルの下限もグリーンのエリアと重なってきますね。水色のチャネルを見た場合、ミドルラインでプライスアクションが出ていますが、上限は3050あたり。ここで、濃紺のチャネルの下限と交差します。

また、ここには記載していませんが、あなたのチャートでもSP500の2018年の1月の高値と9月の高値を結んで延長させてみてください。今の価格帯に近いですよね。このトレンドラインは、間違いなく世界中のトレーダーが見ているラインだと思います。このグリーンのエリアを上抜けしても、フィボナッチ、チャネル、トレンドラインが揃う節目で、強烈なプライスアクションになる可能性が高いですね。

2.ブラックスワンとネンスターというパターンから見る節目

SE1 blackswan and yearly pivot SP500フューチャーズのブラックスワンこの画像は、先週までに出ていたブラックスワンパターン。反応して一旦は下落しましたね。

ただ、上記で見たフィボナッチエクステンションなどが、まだ、1.618%などの黄金比率に届いていなかったこと、3020.25をヒットしていなかったこと、そして、SP500に影響を与えそうなセクターが下げ止まって上昇する様相をみせていたことなど、気になる要素が存在し、売りポジションは踏まれるという目線が離れませんでした。

思い出したのが、相場は、3回価格を付ける癖があるということ。スリードライブパターンもあるように、相場は数字の3が好きですよね?  それで、もしや?と思い、ピンクのブラックスワンを描画していました。ラフに描いていたものですが、現在、大体の想定航路を進んでいるようにみえます。今週、グリーンのエリアをヒットする前に、一旦プルバックがあるもしれませんし、このまま達成するかもしれません。

ただ、3050あたりに価格が近づいたころには、ネンスターパターンも検出される可能性もあります。フィボナッチプロジェクションの1.13の次の数値である1.272を使うため、かなり強烈なプライスアクションが出そうです。このブログでも何度もご登場していただいているブラックスワンパターン。実は、エリオット波動の推進波と関係した重要なパターンであることに気づいたんですね。