GOLD, Silver, AUDUSD, USDCAD, Crude, Brentなど、資源関連に勢いがあった週でした。Goldは日足のチャートで検出されていたガートレー、Silverはバタフライに沿って大きく上昇。Commodities of gold, silver, crude and brent led the market, impacting the move of AUDUSD and USDCAD. Gold’s weekly gartley still holds and silver rose according to a butterfly pattern while AUDUSD and USDCAD extended gains.
金と銀でもハーモニックトレード
(注:この記事は2017年12月30日に投稿していたものです)
今週の主役も、ゴールドとシルバーでした。長期足のチャートでは、米ドルに出ている売りのパターンのPRZが有効ですので、ドルが反発しきれず、売りが進んだ感じですが、年明け、一旦は、ドルが買われるタイミングにいるのではないでしょうか?
金利の動き次第の通貨ペア達
USDJPYは、小さいほうのブルーのバットで下がってきました。「今一つエッジのあるトレードができない感じがしています。」と先週のレビューで書いた理由は、ピンクの2本のラインで引いたエリアで、サポートされると買い目線のトレーダーが参入してくるが、金利の動きが今一つ、ドル円買いを示していなかったためです。
ピンクのラインは結構なレジサポでしたので、注目していましたが、結果下抜けです。
ですが、112円ミドルの年ピボットを抜けて来ず、一旦反発の可能性もあります。ポジション動向を見ると、円売りのポジションは依然として膨らんだままです。
現在の位置から反発して、日足20MAと4時間20MAのぶつかる黄色のボックスのあたりで、再度円買いに傾くかどうか?大口がポジションをどこで解消してくるかが引き続き課題だと思います。
米10年債(TY1)は推進波の可能性?
ドル円の売り買いは、10年債の金利と連動してきています。
金利上昇=ドル円買いとなります。ドル円が下げてきた理由は、10年債の価格が週足の買いのサイファーパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)から、エリオット波動でいうインパルシブ(勢いのある)な上昇波を築いたことで、結果、相反する金利が下がったためという見方もできます。
現在、価格のチャートは日足20MA、売りの5-0パターンのレジスタンスにいて、赤のiii, iv, vの中にネンスターパターンという売りハーモニックパターンも出ています。言い換えると、赤いi. ii. iii, iv, v波は終了し、次は、ABCの調整波が想定される場面です。
このABCが下げ止まったところで、1つ上の大きな青の5波に向けて上がっていくというシナリオが描けます。連動するのであれば、ドル円は、10年債の価格がABCで下げている間は金利が上昇するので、一緒に上昇、つまり、ドル円チャート内の日足の20MAと4時間20MAがクロスする黄色のあたりまで上がっていくことも想定できます。
そのあとは、10年債が青の5に向けて上昇するので、ドル円は下げ、そして、この5を終えると、大きな青の12345という5波に対して、より大きなABCに入るので、価格は下げ=金利は上げとなり、ドル円はまたその時に上がっていくというシナリオです。
つまりドル円のチャートだけを見るとアップし、ダウンしというレンジになる可能性があります。なお、10年債の価格は、週足の買いのサイファーパターンで反転しているので、サイファーパターン通りに価格がさらに上昇すれば、ドル円はいずれは、下げに転ずるシナリオです。
EURBUND(ドイツ国債)の日足のチャートのサイファーパターン
EURUSDは、以前の「デジャブ?また出たユーロドルのH&S、そして変形バットもどき?Déjà vu? EURUSD’s H&S & A-Bat」の想定通り上がってきています。
現在、日足20MAに支えられており、このまま、ユーロは上昇を継続する可能性もありそうなのですが、気を付けたいのが、EURと連動する金利です。
金利率ではなく、価格のチャートが結構サポートに来ています と記載しましたが、想定通り、金利の価格チャートは反転しています。
現在サイファーパターンが検出されています。そのため、EURUSDは気を付けたいところです。EURUSDは、GBPUSDと同じく売りのバタフライですので、一旦の短期的なプルバックが入る可能性が高いです。
GBPUSD(ポンドドル):英国債の動きvsバタフライパターン
GBPUSDは日足の大きな5-0パターンから、気をつけたかった黄色のボックス内でのヘッドアンドショルダーズパターンに見えるパターンは、やはりだましで、上に突き抜けてきました。現在、バタフライパターンで節目に来ていますので、プルバックを待って買いましです。なお、お気づきだと思いますがポンドのポジション動向では、買いに転じており、押し目は買いというスタンスで大口が出てくる可能性があります。
Brexitという不安材料というファンダやニュースだけでトレードするよりは、しっかりテクニカルを見ていきたいところです。
ポンドに関連する金利の価格チャートを見ると、日足では現在ジグザグでアップダウンしています。
GBPUSDがアップダウンしている理由が見えてきます。
このチャートは日足ですが、4時間足までズームインしてみてみます。新しい2018年のピボットが正しく計算されていれば茶色のあたりになるのと、ピンクのラインは週、月単位のレジサポラインです。
ここまで、上げてきても、グレーの小さなガートレーを作って下げるといった、調整波特有のアップダウンがしばらく続くかもしれません。
あるいはこのラインを上抜けして、50%戻しまで上がる可能性もあります。このチャートで価格が上がるので金利は下がりますので、現在のGBPUSDの売りバタフライは優位性があります。
ただし、価格チャートの左を見るとジグザグで上げてはインパルシブに急落しているので、同じことが繰り返されれ、いつかは価格が下落=金利上昇=GBPUSD急騰となる可能性がありますが、当分はこのフラグのようなジグザグが完了するまでポンドは慎重に扱いたいです。
おそらくお気づきだと思いますが、EURGBPもジグザグで方向性がありません。GBPが急騰するとEURGBPは急落=下の方にある窓うめも2018年には想定しています。
カナダドル円などその他の通貨ペア
AUDUSD(豪ドル・米ドル)もう少しで年足レベルのピボット
AUDUSDは、23日の「ゴールドのレジスタンス、ポンドドルとドル円のライン、豪ドルのフィボナッチに注目 GBPUSD’s stiff line」をご参照ください。
「0.7748は、過去何度も反応しているレジサポラインがあります。そのため、今度こそ、押し目待ちに押し目ありを想定して、プルバックを待った方が賢明そうです」とお伝えして、ぶち抜けていきましたね。4時間足で検出されたバタフライパターンも軽く反応して、突っ切っていきました。
日足と週足で5.0パターンが検出されているのと、ネンスターというパターンが見えます。年レベルのピボットのレジスタンスまでもう少しです。日足の20MAからの乖離も気になります。オージー関連の金利は、素直にレジスタンスと日足ボリバン2シグマで反転し下げてきているので、AUDUSDは週明け、少し追いかける感じで、下げるかもしれません。
理想は小さな5.0パターンで、日足20MA辺りでサポートされることですが、現在の価格帯で横向きになって、61.8%の深いレベルまで上げてくる可能性もあると考えると、実に悩ましいというのが正直なところです。
CADJPYの週足には売りのガートレーが検出されています。AUDJPYと同期で下げてくる可能性があります。WTI、Brent、GOLDがプルバックを始めると、資源関連通貨は一旦のプルバックかもしれません。
BTCUSD(ビットコイン)
BTCUSDは動きを追ったままです。先週は調整波のようでしたので、売っては買い買っては売りという場面のようでした。
画像中つけ足したのはブルーのチャネルとブルーの大き目のガートレーです。
下げている波の形が、ジグザグしているように見えますのでこのブルーのチャネルの下限と下からのトレンドラインの重なる現在の価格帯で反転するかどうか様子を見ます。
UPDATE:大きな紫のガートーレーはC地点を安値更新で抜けてきたので、このフォームは無効となります。BTCUSDには現在、ABCDパターンが出ているので、この青のチャネルを上抜けするか一旦様子となります。青のチャネルの下限できれいにABCDですので、突っ込み売りは危険かもです。
コモディティ:原油とゴールド
ゴールドも、ガートレーパターンが決まった後、すごい勢いで上昇していますが、現在、61.8%のリトレースメントレベル手前と過去のサポレジのエリアのいます。
5-0パターンのPRZを上抜けし、長期目線で日足のパターンを見ているトレーダーは、ガートレーのD地点で最初にとった買いポジションの一部はまだホールドしたままだと思うのですが、初動からのフィボナッチエクステンションが4.236を超えて日足20MAからもずいぶん乖離してボリバンからもはみ出しています。
ボリバンからの逆張りは危険ということを思い出したくなる場面です。
バンドウォークが続く可能性もあります。正直、プルバックを待つか、61.8%の1312あたりを付けるまで短期でもついていくのか、悩みたいところではありますが、勢いに任せて買いポジションを取ったら急落ということもないとは言えないので、気を付けたいです。
ブレンド、WTI、関連ETFのXLEもレジスタンスエリアですが、もうひと上げ来るか、このまま下がってくるか注目しています。ブレントはレジスタンスのもう一つのオプションであった年ピボットR2まで上がってきたのですが、ここでダブルトップとなるかみていきます。
Stock indexes: 株式指数
DJIは、このまま下げてきそうなろうそく足に見えますが、赤のチャネルでサポートされて、上げてくる可能性を想定しています。5波が成立するには太いピンクのラインを割ってこないことです。もしかしたら、この上げが最後の上げとなるかもしれませんがそればかりは相場に決めてもらうしかありません。
Has DJI ended its upward movement or is this just a move of profit taking before new year holiday weekend? If a red and blue channel middle line offer a support, DJI may still rise as a fifth wave to target 25,000.
WEEKLY Review BOTTOM LINE: US dollar was sold as a big time frame’s bearish patterns such as USDCAD’s bearish 5.0 and USDTRY’s shark pattern still hold their prz. However, US dollar may bounce in a near term next week which put EURUSD in a pull back mode. USD may bounce in a near term in the first week of January. XLE, Russell 2000, Brent, WTI and Berkshire Hathaway which were posted last week still show a bearish pattern in a large time frame. However, knowing that a large time frame’s pattern has a wide PRZ and their maximum extension level has not been reached, there is still a chance that these instruments may move upwards. Continuous monitoring of price movement and price action in a smaller time frame are required.