ポンドの動きに注目!ドル円とゴールドの動きを演出した立役者にはハーモニックパターン!US10Y was a joker

金曜日は色んな事が重なりつつ、相場が動きましたね。8月11日にテーマにしていたグランビルの法則が頭の片隅にあったのですが、ダウやドル円などは金曜日の価格の動きが、移動平均線の20MAと25MAを前に嫌な雰囲気を醸し出していました。ジャクソンホールでのイベントを前に、相場は様子見のようでしたが、ハーモニックが登場していた銘柄があり、ドルの売りも示唆されていた環境でした。Moving averages and harmonic patterns whacked the markets.

ドル円とゴールドの仲を取り持ったガートレー

EURUSD has been with a bullish 3 drive pattern. USDJPY still has a bullish blackswan and bat pattern.

(注:この記事は2019年8月25日に投稿していたものです)

グランビルの法則で日足の20MAまで上昇かな?と書いていた8月11日の「ボラティリティのある相場ほどチャートパターンが明確 Volatility creates chart patterns」もご参照ください。

ポンドの動きを示唆するハーモニックや節目が明確な通貨達

ユーロドルはキーレベル$1.10518あたりから反転

ユーロドルは、今週横向きの動きとなっていましたが、11日に記載していた$1.10518あたりが効きましたね。ここは、8月1日の安値に対するフィボナッチリトレースメントの88.6%。さらに、居座り続ける買いの3ドライブパターンや、2015年からのサポレジのエリアでもあるので、また意識された感じでした。

ユーロドルと反対の動きを見せるドルインデックスは、8月1日の高値と8月6日の安値のフィボナッチリトレースメントの78.6%のある$98.285の辺りが、8月20日に一度効いてから少し下げ、ここを再度トライし、金曜日にスパイクをつけて下落。また、この価格帯は、6月の安値と8月の高値のフィボナッチリトレースメントの88.6%のエリアも重なっており、かなりのレジスタンスでした。

来週、ユーロドルは伸び切っているので、$1.1106あたりまで一旦のプルバックを待ちますが、上昇した場合、$1.11623が直近のレジスタンス。

ドル円は日足の20MA=グランビルの法則。でも、2つの買いのハーモニックパターン!?

ドル円では、以前から投稿している買いのブラックスワンパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)である104.996円がキーレベル。すぐ下の104.701円には、今年頭に反応した年ピボットS1が控えています。

金曜日のプライスアクションは、日足20MAが効いて素直に下落したわかりやすい動きだったのが印象的です。グランビルの法則で見るように、日足20MAがレジスタンスとなったシンプルな例だと思います。

おそらくお気づきだと思いますが、金曜日の下落を1時間足で見ると、5波からなる推進波に見えますよね。そして、下げ止まった場所である105.27円の辺りにあるのは以下のものです。

  • 金曜日の下落の初動からのフィボナッチエクステンション4.236%
  • 8月13日の安値に対するフィボナッチリトレースメントの88.6%
  • 先週のウィークリーピボットS1
  • 週足のボリンジャーバンドのー2シグマ
  • 88.6%を使うきれいな買いのバットパターン

このため、金曜日のNYセッションを終える頃には売りの手じまいが入っています。

USDJPY bullish bat pattern 25 Aug 2019 ドル円の買いのバットパターンとサポートエリア

月曜日に見ていくのは、この価格帯をギャップダウンするか、あるいは、反発を始めた場合、下落の動きが5波の推進波の形をしていたことをふまえて、反発の動きがABCと調整波となるかどうかを見ていきます。

なお、長期の時間足にある買いのブラックスワンと4時間足のバットパターンを考えると、買いの方向を示唆する2つのハーモニックパターンがあるため、少し頭を掻く相場環境かもしれません。

週足20MAが月足20MAの下にあり、日足20MAで撃ち落とされた環境なので、目線は下で間違っていないですが、サポートが近いことは頭に入れておかないといけない場面です。直近のレジスタンスは106ー106.35円の辺り。

このバットパターンは、売りが強ければ、このブログで何度も出ている変形バットパターンになる可能性があります。その場合、ターゲットは、年足ピボットS1のある104.701あたり。

ポンドは上昇一休みでプルバック?ハーモニックパターンが示唆する次の動き

ポンドドルには、4時間足で売りのバタフライパターンが検出されています。プルバックをすれば、$1.1286あたりで下げ止まるかを見ていき、このままギャップアップすれば、$1.2326-1.2344あたりまで上昇というシナリオ。

なお、ポンドの強弱を見ていて、目についたのは、EURGBPに出ている買いのブラックスワン。0.90376には、意識されているラインと週足50MAがあります。ポンドドルだけの動きを示唆しているのか、他のポンドペアも見てみます。

ポンド・カナダドル(GBPCAD)の売りのサイファー

ポンドカナダドルは、週足のABCDパターンから反転して、伸びてきましたが、レジスタンスに到達し、サイファーパターンが出ています。ポンドニュージーランドドル(GBPNZD)は、年足ピボットをヒットして、売りのシャークパターン。ポンドオージー(GBPAUD)は売りのブラックスワン。ポンドがいったん売られることを示唆しています。

コモディティ:ゴールドは$1529.42がまたレジスタンス

ゴールドは、8月13日の大きな陰線が出た後は、先週はうろうろ状態で、売りというよりは買いのへのエネルギーを溜めているような動きでしたね。この大きな陰線へのフィボナッチリトレースメントの88.6%と意識されている$1529.42のラインで止められています。

$1509-1516のあたりまでプルバックして、その動きがABCとジグザグした調整波の動きであれば、先週の投稿に記載したターゲットの$1583まで上昇というシナリオもまだ優位性があります。なお、木曜日の反発から、金曜日前半の下落でABを築き、金曜日の上昇がCだと考える場合、ゴールドは上昇を終えた可能性もあります。13日の大きな陰線が出た際の高値へのフィボナッチリトレースメントの88.6%も達成しているので、下落の動きにも注意です。

米国債:ダークホースのガートレー

8月23日にキャプチャした米国債の画像

US10Y bullish gartley 23 Aug 米10年債のガートレー 

US10Y bullish gartley 23 Aug 2019 米10年債のガートレー ジャクソンホールや米中貿易戦争での追加関税の発表などがある前に、ドル円の売り、ゴールドの買いを示唆していたものが米国債のハーモニックパターンです。

他の米国債にも買いのハーモニックパターンが揃って検出されていました。ドル円とゴールドの動きを決めた立役者となりましたね。ドル円のロングやゴールドのショートは、遅くとも金曜日にうろうろし始めた頃までには手じまいするなどリスク回避を行うに十分時間をくれていたと思います。

米国債が、高値を超えて、131.62あたりを目指すのであれば、ドル円は下げ、ゴールドは買いに傾く可能性がありますね。あるいは、米国債が、高値を付けて上昇を終えたかどうかが来週月曜以降の注目点になると思います。