Cool! テクニカルの基本が効き待っていたプライスアクション炸裂: DJI, GER30, Gold, Silver

先週投稿したダークホースなGER30。何度も大きな節目を上抜けしたのですが、金曜日に崩れました。現在の相場はチャート分析や相場そのものを学べる絶好の機会です。FOMCよりも前に、すでにレジスタンスをヒットして下落を示唆していたDJIやガートレーが効いているシルバーなど、来週のプライスアクションも引き続き重要のようです。

推進波を描くプライスアクション!?

Potential impulsive waves in many charts. Volatility is up

FOMC < テクニカルの基本

Awesome、Fabulous、Wicked、Coolなど、何でも使える今のグレートな相場。笑

G7サミットの後、米露首脳会談、FOMCとビッグイベントがありましたが、市場が待っていたのやはりFOMCだったようです。それでも、DJIは、FOMCの前に、先週触れていたレジスタンスをすでにヒットして下げ基調だったので、FOMCで続落というプライスアクションは意外と納得できませんか?ダークホースだったGER30や、ガートレーパターンが出ていたシルバーも、非常に興味深い相場になっています。

EURUSD vs DXY(ドルインデックス)

ユーロドルの当面のレジスタンスは$1.22666でしたが、結果的に機能して続落。現在、短期足で見る下落の波が「ザ・伸び切りゾーン」にいますが、次の節目の$1.17227はもうすぐ。今の価格帯から軽く反発しても、ここまで下落するか、先に下落して次の節目をヒットしてから反発するかというシナリオです。

すでに先週底を打って徐々に上昇する地合いにいたドルインデックス(DXY)。FOMCで上昇したのは文句なしです。結果的に$89.657のサポートが効いており、今年1月の一番底と5月の二番底から、ダブルボトムを形成している可能性があります。3月の高値を超えると、次の最初のターゲットは$94.371。

節目でのプライスアクションが顕著だったAUDUSDは続落。その反対にUSDCADはトリプルボトムのようなパターンから引き続き上昇していますね。短期的には押し目を付けにプルバックがあると思いますが、次のターゲットは$1.27172。

ドル円もUSDCADと似たようなトリプルボトムになっていたことに触れました。引き続き円安基調というシナリオもありではないでしょうか?

その他クロス円については、現在検出されているハーモニックパターンをシェアします。スイスフラン円はブリッシュ5-0パターン、豪ドル円とポンド円はブリッシュバタフライ。なお、ニュージーランド円はブリッシュなパターンが出ておらず、可能性として言えるのは連動するコモディティが下落していることだと思います。クロス円にブリッシュなパターンが出ていても、短期的な反発を示唆しており、続落する可能性もあるので、チャート上にある節目をしっかりとみておきましょう。

WTI原油は$69.65と長期移動平均線

WTI原油は、キーレベルの$69.65を超えて、想定通り$70、そして長期移動平均線が走る$72.33を攻めてきました。日足で、「ザ・伸び切りゾーン」にいるのと、先々週検出されていたベアリッシュなスリードライブパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)の上限をヒットした形になります。急落しても焦らないようにしたいですね。

ゴールドは$1807.07を下抜け、シルバーはガートレーが効く♪

ゴールドは、$1903あたりにあった日足と月足のボリンジャーバンドの1シグマ、4時間足のボリンジャーバンドの2シグマに触れていましたが、結果的にこれらのレジスタンスを超えられず、下落。

週足で見ていた昨年8月の高値と今年3月の安値を使ったフィボナッチリトレースメントレベルの61.8%のある$1920あたりと合わせて、$1903から$1920のあたりが節目になっていたことがわかります。

なお、このフィボナッチリトレースメントレベルの61.8%をぴったりとヒットしていないのは少し気になるところですが、$1807.07という最強ラインをすんなりと下抜けしてしまっているので、どちらかというと下落継続で、$1540あたりまで続落するシナリオも考慮しています。

シルバーは$28.093が大きな節目で、このあたりでベアリッシュなガートレーパターンが出ていました。その後のプライスアクションは文句なしではないでしょうか?ゴールド、WTI原油、シルバーというコモディティが大きく崩れる可能性に触れていましたが、週明けからの動きには引き続き注目しましょう。

DJIはやはりトップアウト?

先週、DJIがトップアウト(Topped out)した可能性が高まっていることに触れましたが、DJIの場合は$34,757あたりの年足ピボットR1、US30は$34,590.74の節目が効いています。US30フューチャーズのYM1は、$34499.40が節目となっており、これがレジスタンスとして機能しているほか、ブラックスワンも機能しています。ダウがトップアウトしたとするならば、この年足ピボットR1を上に抜けてはいけないことが条件となります。

VXD DJIボラティリティ 19 June 2021こちらはVXD。DJIのボラティリティインデックスです。青いパターンは、想定航路を進めば形成されるガートレーパターンを意味しています。

NDX(ナスダック)のキャッシュにはブラックスワンが居座り、US500(SPXのキャッシュ)は、FOMCの前の火曜日と水曜日に、タッチしていなかった年足ピボットR1の$4262.59をヒットしていた相場です。

先週投稿していたKBE(スパイダーS&PバンクETF)は、サポレジとして機能していたグリーンのボックスをつつ抜けしています。また、XLF(金融セレクト・セクター SPDRファンド)も結構な下落。

GER30の日足のチャート

GER30 Bullish Cypher yearly pivot ブリッシュサイファーと年足ピボットR1 19 June 2021こちらはダークホースだったGER30。GER30はMT4でも見えるドイツ株式指数キャッシュのチャートになりますが、$15,725.23がレジスタンスとして機能しているのが日足のチャートから見えます。

短期足で見る下落の波では「ザ・伸び切りゾーン」にいるので、ブリッシュサイファーが検出されています。GER30が続落する、あるいはトップアウトしたとするシナリオを優先するのであれば、超えてほしくない価格帯があります。下記の4時間足チャートで見てみます。

GER30の4時間足チャート

GER30 Bullish Butterfly potential impulsive wave ブリッシュバタフライパターン 19 June 2021上昇してくる場合で越えてほしくない価格帯は、黄色で示したボックスエリアになります。

また、上昇反発の動きがジグザグとした波になるかどうかにも注目です。言い換えると、今週後半の下落がエリオット波動で言う第3波であるならば、現在、第4波にいる可能性が高いということになります。

バタフライパターンで表示されるフィボナッチの比率は、第3波のフィボナッチ比率を示してくれているように見えます。なお、バタフライパターンからディープクラブパターンまで伸びることがあるので、週明けにギャップダウンしていても驚かないようにしたいです。

FOMC前から、株式指数が、きわどいプライスアクションを継続している最中で、VIXやVVIXも上昇。先々週のお題だった椅子取りゲームと先週のお題だったダークホースのGER30。XLFやKBEなどの金融から、テクノロジー(ナスダック)に資金を移動していたのか?というように、ビッグボーイズによるローテーションが継続しているように見えますが、椅子取りゲームの音楽はいずれストップします。

特に「ザ・伸び切りゾーン」にいるWTI原油とシルバーなどコモディの動き、米ドルの動き、リスクオフで円高にならないかもしれない動きなど、色々な要素を少し見ておくとよい相場環境かもしれませんね。

お知らせ:トレーディングビュー版ハーモニックパターン検出インジケーター

上記のVXDで描画されているのは、いつもMT4で使っているハーモニックパターン検知インジケーターの新しいバージョンで、「トレーディングビュー版」となります。この新しいインジケーターは、候補となるパターンを先読みしてくれる機能が付いています。

現在、私もこのインジケーターを試運転をしておりますが、金曜日には米10年債で出たガートレーパターンが機能しました。

MT4では表示できない銘柄、指数、コモディティ、ボラティリティ指数など、トレーディングビューで表示できるものすべてに使える鬼に金棒のツールです。無料版はガートレーとABCDパターンのみ、有料版はそれ以外のディープクラブ、スワン、シャーク、スリードライブなどのパターンまで検出してくれます。

無料版を試すこともできますので、ご興味があればご参照ください。
高精度ハーモニック自動検知ツール・トレーディングビュー版