US500、US100、ドル円はあのレジスタンス到着!DXYの$104.172、クロス円のピボットポイント in play

先週金曜日の投稿後、想定通りの航路を進んでくれている米株式指数や、キーレベルとハーモニックパターンでプライスアクションを展開しているクロス円の存在が目につきます。英国は今日もホリデーですが、すでにプライスアクション満載のようです。今の様子をシェアします。

クロス円のピボットポイント:テクニカル分析+ハーモニックパターン

Technical Analysis is in play!

ドル円:141.523円のターゲットとチャネル

ドル円は、金曜日に投稿していたチャネルと、141.523円がキーレベル。引き続き、記載していた3つのシナリオをキープしています。26日の投稿もご参照ください。

EURUSD:あのトレンドラインへのリターンムーブか、ワンモアダウンか?

EURUSDもこの前の投稿にあるブラックスワンとキーレベルが有効です。直近高値とそこから下げてつけた安値を使ったフィボナッチエクステンションの2.618%を下に抜けるかどうか?前回の投稿もご参照ください。

DXY(ドルインデックス):年ピボットポイント、ブラックスワン in play

DXYも今日の時点では、前回の投稿から変わらないままですが、今年のピボットポイントがある$104.172がキーレベルになります。現在軽くプルバックしていますが、押し目をつけてこのキーレベルを上に抜けてくるかが鍵。

AUDUSD、USDCAD、USDCHF:年ピボットポイントレベルのキーレベル in play

合わせて、先々週投稿していたUSDCHFとUSDCADにも注目。USDCADは$1.33074がサポートとして機能しています。AUDUSDは、サポートの$0.64932を再びテストして反発しています。先々週の記事もご参照ください。

クロス円:ピボットポイントレジスタンスとハーモニックパターン!

JPY Crosses Bearish Harmonic Patterns クロス円ハーモニックパターン 29 May 2023こちらは、CHFJPY、CADJPY、EURJPY、GBPJPY。何度も記載していた年レベルのピボットポイントが意識されているプライスアクションが展開されています。

ちなみに、AUDJPYは、年ピボットポイントと年ピボットポイントR1の真ん中あたりにいるどっちつかずのチャート。

ベアリッシュなハーモニックパターンが居座る環境には変わりなく、PRZ(潜在的反転ゾーン)を狙って上昇する可能性もある一方、その後のプライスアクションが大切になってきます。

例えば、EURJPYだと、レジスタンスを上に抜けた場合、このレジスタンスがサポートになる(ロールリバーサルする)かどうかを見ていきます。

ゴールドは$1946.97でうろうろ、シルバーはピボットポイントの$22.806がサポート

Silver 5-0 pattern シルバーの5-0パターン 29 May 2023ゴールドには買いのブラックスワンがいますが、キーレベルの$1946.97でうろうろ状態。

シルバーは、今年のピボットポイントがある$22.806から反発していますが、週足の20MAとベアリッシュな5-0パターンにつかまっています。

このパターンで下げてきても、$22.806がサポートになるかどうかが鍵のようです。

サポートで下げ止まった場合は、再び上昇することがシナリオに描けますが、$24.471が結構なレジスタンスになる可能性がありますよね。

米国債のZN1とZB1:ずるずると下げてサポレジエリアに。

米国債のプライスアクションは結構大切ではないでしょうか?ZB1 (30年債)のほか2年債と10年債もずるずると下げてきています。

US10Y Resistance 米10年債レジスタンスとチャネル 29 May 2023こちらは、米10年債の価格ではなく、金利のチャートになります。以前投稿した時に見ていたのが画像下にある年ピボットポイント。これがサポートになり反発。その後4月から5月前半にかけてジグザグした波でプルバックし、5月半ばに安値を更新せず、押し安値を付けてぶっ飛んでます。

このプライスアクションから描画できるのは緑色のチャネル。現在、フィボナッチエクステンションの1.618%がある3.878%の少し手前にいますが、軽くプルバックしても、この利率までは上昇してもおかしくないです。

逆に、ここからのプルバックが深い場合は、3.6%から3.68%あたりを想定していますが、大切なのは、3.55%を下に割ってこないこと。割らなければ、その後は再び上昇するという大きな絵柄をオンにしたままです。

DJI、SPX、NDQ、GER40、DAX、UK100:キーレジスタンス到着

US100 A-Cypher ナスダックキャッシュAサイファー 29 May 2023

こちらは、US100(ナスダックキャッシュ)。フィボナッチエクステンションの5%のほか、最高値に対するフィボナッチリトレースメントの61.8%に到着。

ここで、ベアリッシュなA-サイファーパターンが登場。A-サイファーパターンは、バタフライパターンの成立条件の一部を少し緩くしたパターンですが、結構あなどれません。笑

また、画像を見ていただくとクリアですよね?このパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)が、年ピボットポイントR1と重なっております。なので、ここまで、上昇してもらっても問題ないです。

そしてこちらはUS500キャッシュのチャート。ここしばらく記載していたあのうさん臭い$4224の窓を本日埋めてくれています。笑

US500 Bearish Butterfly SP500キャッシュバタフライ 29 May 2023

そして、ベアリッシュなバタフライパターンも登場という絵柄になります。

なお、US500は、昨年10月に、週足レベルで、ブリッシュな5-0パターンにつかまって以来、ジグザグとした波を形成して上昇してきました。この5-0パターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)はキーレベルのある$4331.20とほぼ重なっています。

ここまで上昇するか?いや、今年1月末の時点で成立していた「ワン・ツー」で下げるか?というシナリオを立てたまま、4か月ほどうろうろされてしまいましたよね。

それでも、この4ヵ月のプライスアクションでわかるのは、上昇の仕方がすっきりしないというか、行ったり来たりのプライスアクションのままということになりそうです。なので、5-0パターンが示す$4331.20を目指すというシナリオもまだオン、かつ、本日の窓埋めで1月末の高値を超えた結果、一回り大きい「ワン・ツー」がほぼ成立したか?というシナリオもオンになります。

なお、前回記載したように、DJI、SPX、NDQの間にはダイバージェンスが起きているのがわかりますよね。国債が売られて金利が上昇している(=テク株にはネガティブな要素)にもかかわらず、債務上限のニュースがメインになり、AI関連のETFの買い継続で、テク株の多いナスダックが独り勝ちのようなチャートのままです。

先週は、まさに、’Oh Yeah’でノリノリな感じのプライスアクションでしたが、じゃあ、債務上限のお話がある程度落ち着いたら、次は?という感じで、話がさっさとすり替わってくる可能性が大きいです。なので、ニュースに頼ると痛い目に合いそうです。

GER40、DAX、UK100は高値への戻りをつけるプライスアクション!?

SX5E(EURO STOXX 50) Fibonacci Resistance フィボナッチのレジスタンス 29 May 2023DAX、UK100、GER40も大きな絵柄に変更はないです。

画像はEURO STOXX 50のチャート。直近の上昇の波の異なる高値と安値を使った2つのフィボナッチエクステンションは5%に到達し、抑えられています。空いた窓を埋めるために上昇する可能性はありますが、その後のプライスアクションの方が大切です。

UK100は、キーレベルの7874から遠ざかり、半値戻しの7811あたりがレジスタンスになりますが、上に伸びてこないですね。

また、GER40も、16144がキーレベル。ここをヒットしたら、一定のプライスアクションが出そうです。

APPL、MSFT、META、GOOGLなどギャップアップがあっても驚かない!

ターゲットが、$177.06だったApplはギャップダウンで空いた窓を埋めた格好ですが、$177.06を微妙にヒットしていない状況。MSFT(マイクロソフト)はフィボナッチエクステンションの5%をヒットして止まっていた後、ギャップアップ。$338.30までぶっ飛んでも大丈夫です。

GOOGL Fibonacci resistance グーグル(アルファベット)フィボナッチ 29 May 2023フィボナッチエクステンションの5%を超えてしまっていたGOOGLは、再び、このレベルで止めらていますね。

以前のマイクロソフトのようにギャップアップがあっても大丈夫。過熱していただいた方がわかりやすいチャートになります。笑 ギャップアップしても再び下落して、$124.65を下に割ってきた場合、ターゲットはかなり下の方になります。

また、前回記載したBOTZ(Global X Robotics & Artificial Intelligence ETF)のターゲットは、大体$28あたり。このレベルをまだヒットしていないので、もうひと上げしていただいて、その後のプライスアクションを見ていきます。

週末の債務上限関連のニュースから、今週末にかけての米国の指標など、短期的に価格を動かす要因は結構あるのですが、表に出てきていない要因にも目を向けると、大きな絵柄が見えだします。

そして、引き続き、先行指標的に動く可能性のあるDAX、SX5E、UK100など、欧州の株価指数の方はチェックしておきましょう。

何かあればまたアップデートしますね。