ダウUS30 vs ガートレー, DJI vs サイファー A bearish gartley, US30 tanked

忍耐が試される相場となり、EURUSDはネックライン下抜けから、1.13の鬼のレベルで反転。依然としてDXYが高値を超えてこないこともあり、来週もドル売りのスタンスを変更していません。 EURUSD’s strong rise suggests that it was a fake break out downside, as fibonacci extension 1.13 was holding the low. As long as DXY remains below the resistance, USD may still show weakness.

ガートレーさんの親戚、パワフルなサイファーさん!

Markets tanked.

(注:この記事は2018年3月3日に投稿していたものです)

プライスアクション展開中の相場!?

USDCADの長期レジスタンスエリア

USDCADについては、先週の「USD still in focus, EURUSD in a channelドルの動きを様子見、ユーロドルはチャネルに」画像もご参照ください。

先週記載した青色のヘッドアンドショルダーズパターンにはならず、紫の200MAを上抜けてきました。4時間足で見ると、下のチャートのように日足の800MAまでもう少し。週足の5-0パターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)に突入しており、ここで売りのブラックスワンが出ていますので、一旦はプルバックを想定しています。

800MAを上に抜けると、日足で、昨年5月につけた高値に対してフィボナッチリトレースメントの78.6%などプルバックを入れ、ガートレーを完成すると想定しますが、原油の動きなどCADに影響を与える要因があることは注意したいです。上に伸びても、日足800MAで押されて、200MAまで落ちて来て、この間でレンジになる可能性もありますね。すぐに長期のポジション保有などは考えていません。

失速したUSDJPY(ドル円)

USDJPYは、大きなピンクのガートレーまで上げる買い圧力がなかったですね。

USDJPY 3 MAR 2018年ピボットS1を火曜日に上抜けたのですが、結局下に戻されており、目線は下であることを示唆していると思います。昨日ブルーのバタフライが出て、下げ止まって反発、金曜日の手じまいが入っているのですが、金曜日の下げの形から、小さな第3波であった可能性もあります。

緑と赤のチャネルが交差するあたり106円前半のエリアまでプルバックし、プライスアクションを見て、売りポジションを構築することも可能だと考えています。ターゲットは104円あたり。ここでいったん反発し、プルバックを待ってから、再度101円あたりまで下げる可能性も想定していますが、最悪、100円割れの絵も見えつつあるような気がしています。

ポジションの利確・解消ではねたユーロドル

EURUSDは、お伝えしたように逃せない場面でした。日足のネックラインを割ったので、売り目線のトレーダーも多かったと思います。月足を見ると月足の100MAと200MAの交差するエリアで、上からのトレンドラインと、下に抜けたトレンドラインも交差しており、価格はここにリターンムーブを付けています。そして売りのブラックスワンという環境です。このコンフルエンス(節目)のエリアは意識されていたと思います。

A. ユーロドルの週足のブラックスワン

EURUSD 3 Mar 2018 weekly

週足でもレジスタンスエリアに入り、もめているのがよく見えます。ですが、よく見ると、年ピボットR1にはタッチしておらず、800MAは少し上向きです。

ユーロドルには、まだヒットしていない年R1、日足で下から上がってくる日足50MAもあり、戻り高値を付けるスペースも空いているのが気にはなっています。

B. ユーロドルの日足で見るabc調整波の可能性

EURUSD 3 MAR 2018 DAY赤の61.8%とあるのは、38.2%のことです。エクステンションを探るために、逆にフィボナッチを引いています。

黒のフィボナッチのレベルでネックラインを割ったあたりにフィボナッチの1.13とあるのが見えると思います。ここから反転して高値を更新するのか?という場面ですね。「フィボナッチの隠れた鬼のキーレベル1.13(1.128)Fibonacci & Harmonic patterns」については、ゴールドに出たので、以前にも書いたことがあるのですが、厄介なパターンではないでしょうか?

これが機能すると、高値を付けて、安値を付けてエクスパンド=拡張したようにジグザグする、エクスパンディッドフラットという第4波ではないでしょうか?

つまり、ネックライン割れがフェイクブレイクとなる、結果的にだましのパターンだとすると、EURUSDは当初の想定通り年R1まで上げてくると考えています。画像中のオレンジのラインは週足800MAで、ブラックスワンのPRZ上限値とほぼ重なっているほか、昨年5月の高値へのリトレースメント61.8%も重なります。きちんと戻さずに落ちてきた分、きちんと戻しに上がっていく可能性があると想定し、木曜日から、最後の5波が始まっているのではないかと考えています。

第5波はエクステンションで伸びる可能性もありますが、まずは、上からのトレンドラインと、年R1で大きなプライスアクションが出ると思います。ここまでくれば、先週からの動きのように売りが入り、下落がしばらく継続する可能性もあります。さらに上昇するには、上からのトレンドラインを抜けなければならず、それは今の段階ではわかりません。

C. ユーロドルの1時間足で見るフィボナッチリトレースメントレベル候補

EURUSD 1H 3 March 2018金曜日には、1時間足では売りのブラックスワンが出て、4時間の200MAで利食いが入っているので、週明け一気に年R1をつけに上がっていくというよりは、木曜からの上昇に対していったんプルバックで戻しを入れてから押し目買いを考えています。

ピンクのラインが4時間20MAが走っているあたりです。金曜日の高値のすぐ上には日足の20MAが走っています。長期が短期の上にあり価格が挟まれるパターンです。短期トレーダーは4時間で買い、長期トレーダーは日足20MAのレジスタンスで売りと見ている場面で、長期的には売り目線になっても当然だと思います。

ですが、反発の仕方がインパルシブ=勢いのある波なので、4時間20MAまで落ちてきた場合はそこでサポートを見つけるかを見ていきます。4時間の20MAまで落ちてこずに直近安値などでサポートされる可能性もありますが、いずれにしても落ち方を月曜日に見ていきます。ABCのジグザグのようなってくれればわかりやすいですね。

おそらく、買いのパターンが検出されると考えており、深いプルバックであれば青い線のように落ちてきて4時間20MAで下げ止まり、上を目指す目線です。とは言いつつも、相場のことですので、木曜日からの反発が単なるプルバックで、下げ継続の可能性もあります。週末のイタリアの選挙もありますが、ファンダはあまり考えないようにしています。GBPUSDも同じく、きれいに1.3759あたりでサポートができているのが見えますので、ここを割らない限りまだブル目線です。

コモディティ:調整波のような動き!?

シャークと5-0パターンのコンビの最中にいるゴールド

Gold day 3 March 2018木曜日の大きな反転は、日足の5-0パターンでした。週足でずっと出ていたシャークパターンで、売りが入り、一旦は直近の安値に対するリトレースメント38.2%で反応して上昇したのですが、木曜日までに50%レベルまで落ちてきました。

よくある「シャークを迎え撃つのは5-0」という感じで、木曜日には大きな陽線が出ました。これも、EURUSDと似た感じで、だましのフェイクブレイクをしてからの逆走パターンかもしれません。日足の20MAと4時間の雲を上抜けてくるまではわかりませんが、1時間足などでは雲を抜けてきているので、注目です。

シルバーも大きく下げることもなかったので、ABCDを形成し、高値更新かと思ったのですが、間際で失速。それでも、下からのトレンドラインに支えられて、木曜日に大きなヒゲの陽線が出ています。当面、下がるか上がるかわはわからない不透明な相場だと思いますが、木曜日の安値がブレイクされなければ、上目線で、先週から大まかな目線は変わっていません。

株式指数:売りのガートレーが訪れたUS30

DJI 3 MAR 2018DJI(ダウ株価指数)は、US30と異なり、オレンジのパターンのように安値を一旦割ってから、高値に対してフィボナッチリトレースメントの78.6%を付ける新種のハーモニックパターンでガートレーの親戚となるサイファーパターンです。

US30の方で、ガートレーが示唆しているターゲットは、最低でも年ピボットS1のある$21,294あたりです。

日足では陰線が続いていますが、短い時間足でも高値を切り下げてダウントレンドになっています。金曜日には反発を試みていますが、グレーのエリアは、右上がりの反発の波に対するフィボナッチリトレースメントの61.8%のエリアと、赤で示した今週の下落の小さな波を使ったフィボナッチプロジェクション1.618%が重なるエリアです。

今考えているのは、赤いチャネルの下限とフィボナッチリトレースメントの38.2%、なおかつ、ピンクのレジスタンスゾーンの重なるエリアで小さくて見づらいですが青色のバットかガートレーが出れば、売りです。日足のガートレーで下げているダウントレンド内にありますので、戻せば売りというスタンスです。

先週、この動きをブルトラップと呼ぶのか、それとも、高値更新を目指して、押し目をつけたのかはまだわかりませんと記載したのですが、来週頭に戻しを入れた後、そこからの下げの勢いなどプライスアクションで、ダウの方向性が確実になると考えています。

現在のところは、押し目をつけたのでBuy the Dip (押し目買い)と考えているトレーダーもいると思います。実際、高値を更新していくかもしれません。ただ、2月9日につけた安値を割り込むと、高値と安値が切り下がり、ダウ理論上トレンドが継続となるので、市場の目線が一気に売りに傾くかもしれません。

この場合、買いポジションも解消に傾き、VIX(恐怖指数)が上がり、円買い、金買いという相関性が戻ってくるかもしれず、まだまだ気が抜けないです。

今までのように、買っておけば何とか利益がでたというような比較的ボラティリティのなかった相場と異なり、現在は、ボラティリティが上がり、上下の価格変動が大きくなるだけでなく、動くスピードも早くなっているような感じです。

その結果、形成される波も大きくなり、はやい速度で反転したりと、目まぐるしくなりそうです。フィボナッチだけでなく、ハーモニックパターンを手にしていると、少しでもエントリーの迷いを取る手助けとなるかもしれません。

1月26日に天井を付けたかもしれない米株式など、この後、下げ相場となっても必ず、フィボナッチの節目で買い戻しが入り、高値と安値が形成されます。ボラが高いと、波も大きくなるので、移動平均線やピボットなどの基本のテクニカルに加えて、ハーモニックパターンがエントリーの手助けをしてくれそうな予感です。

来週はNFPがありますが、その時にUSDJPYやDXYなどの価格がどこにいるか、また何かパターンが検出されているかを見ていくことになります。結果がプラスでドルが一時的に上がる可能性がある一方で、マイナスであれば、さらにドル売りに拍車をかけるかもしれません。

また、通貨だけでなく、株式がどこにいるかで、円の方向性も見えてくるかもしれません。1月末からのDJIなどの動きから、環境が変わっているように見えます。通貨だけではなく株式も見るとよいのかもしれません。例えば、NFPまでに年ピボットのミドル値のある104円あたりにいて、結果がプラスであれば、ドル円を買い上げる動きが出るのは予測できます。下落に対して戻しを入れるタイミングとなります。

その反面、結果よし=利上げという構図がさらに強くなると、株式が下げ、ドル円の買いも一時的なもので、結果的に、次の年S2まで円買いが進み下げていく=ドル円は売りであることも想定しています。